立会川・北品川・天王洲のロケ地を散策♪

観る
立会川駅, 北品川駅, 天王洲アイル駅

映画やドラマを見ていると、「この場所、どこかで見たことがある!」と気がつくときがあります。実はこれまで、数多くの映像作品が品川区で撮影されてきました。

「おっさん×柴犬×会話劇」という斬新な(?)組み合せで話題の映画『柴公園』(2019年6月公開)も品川区で撮影されています。

今回ご一緒したのは、映像撮影の支援を行う品川区フィルムコミッション「しなロケ」を運営する品川区文化スポーツ振興部文化観光課の藤田晃さん。『柴公園』の撮影場所をたどりながら、品川区でよく使われるロケ地を教えていただきました。(2019.6.21)

  1. ドラマ『マルモのおきて』みたいに勝島運河沿いでお話しよう

  2. ロケ地1
    ▲藤田さんと、の~んびり歩いていきましょう

    まずやってきたのは、京急立会川駅近くの運河沿いです。「しながわ花海道」とも呼ばれ、春は菜の花、秋はコスモスが咲き、四季折々の花を楽しめます。

    ロケ地2

    『柴公園』の撮影時期は秋だったため、紅葉がとても綺麗。わんちゃんのお散歩にもぴったりの道です。

    ロケ地3

    こちらの通りでは、他にもドラマ『マルモのおきて』(2011年)の主人公たちが学校の帰りに歩いて話すシーンが撮影されました。真似して、階段にちょこんと座りたい!

    人通りがあまりないので、のんびり過ごすにもオススメのスポットです。

  3. 神社が多いのも品川の魅力のひとつ、天祖・諏訪神社

  4. ロケ地4

    続いてやってきたのは「天祖・諏訪神社」。品川区には神社やお寺がたくさんあるのも魅力の一つです。

    ロケ地5

    『柴公園』に登場したのはこちらの「天祖・諏訪神社」。1965年、天祖神社と諏訪神社が合祀された神社です。

    登場犬の一匹である赤柴の「あたる」も神妙な面持ちで撮影に挑み、ほとんどNGはなかったそうです。さすが!

  5. 「北品川ラッキー探偵社」はここにあった! 昔ながらの商店街を散策

  6. ロケ地6

    京急線のほうに歩いて見えてくるのは、昔ながらの商店街。ドラマ『ラッキーセブン』(2012年)に出てきた「北品川ラッキー探偵社」は、実はこの写真左手の建物の2階でした。商店街の中にあんな探偵社があると考えると、いつもの日常が少しワクワクするかも……!?

    ロケ地7

    『柴公園』に出てくる宝くじ売り場もこの近くで撮影されました。普段は宝くじ売り場がない場所に、特別に設営したそう。

  7. 「品川を北上」といえば…江戸の風情が残る旧東海道

  8. ロケ地8

    そのまま北上して、江戸の風情が残る旧東海道沿いを歩いて北品川に向かいましょう。さて、品川を北上といったときに頭に思い浮かぶ作品は……。

    ロケ地9

    そう、映画『シン・ゴジラ』(2016年)ですよね。作中では、大田区蒲田から品川区へ北上していくゴジラの様子が描かれました。徐々に見た目が変化していくゴジラの第3形態を「品川くん」と呼ぶファンもいました。

    実は1954年に公開されたシリーズ第一作目で、「ゴジラ」が初めて上陸したのも品川。ゴジラは、北品川駅付近にある京急本線八ツ山橋跨線橋を破壊して東京湾に去っていきました。

    ロケ地10

    ゴジラファンにとって、品川は聖地と呼べる場所かもしれませんね。「しなロケ」のウェブサイトでは、『シン・ゴジラ』の軌跡をかなり細部まで検証したコラム記事があるので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。

    ▼品川歴史館が推定!これがシン・ゴジラの足跡だ!「それは品川歴史館の破壊から始まった」
    https://shinagawalocation.jp/column/93

    品川宿風景

    そして、東海道品川宿が舞台の映画『幕末太陽傳』(1957年)ももちろんここ、北品川がロケ地です。

    土蔵相模跡

    舞台となった旅篭屋「相模屋」の場所は、残念ながら現在はコンビニになっています。

    ロケ地11 居残り連

    しかし、主人公のネタ元の一つ、落語『居残り佐平次』に出てくる鰻店「荒井家」跡は、その趣ある建物を使ったイタリア料理店「居残り連」として営業していますよ。

  9. 映画『釣りバカ日誌』おなじみの場所!

  10. ロケ地12

    さて、続いて天王洲アイルの方面に歩いていきましょう。屋形船や釣り船が並ぶ「品川浦舟だまり」は、映画『釣りバカ日誌』(1988年)でおなじみの場所ですね。

    ロケ地13

    『柴公園』では、ちょっとお話しする際によく使われた散歩道でした。

    ロケ地14

    ちなみにこの記事の撮影日にも、NHKで2019年8月に放送予定のドラマの撮影現場にたまたま遭遇! 交通の便も良く、撮影に人気のスポットなんですね。

  11. ここは本当に品川なのか……?ロマンチックな撮影スポット

  12. ロケ地15

    目的地・天王洲エリアに到着しました。奥に見えるのは、ドラマ『僕と彼女と彼女の生きる道』(2004年)や『Nのために』(2014年)など、数多くの作品で登場する「天王洲アイルふれあい橋」です。

    近くには、本格クラフトビールを味わえる海上レストラン「T.Y.HARBOR」や寺田倉庫の敷地内にある「建築倉庫ミュージアム」など、観光地としても楽しめるスポットがあります。

    ロケ地16

    夜には、こんなロマンチックな夜景を望めます。

    ロケ地17

    そのすぐ近くには、「東品川海上公園」があります。アイル橋をはさみ、北側と南側に分かれた広大な公園です。

    北側には、くじらをイメージした滑り台と運河沿いにボードウォークが。南側には屋上庭園のあるポンプ場、噴水広場などがあります。最近だと、ドラマ『わたし、定時で帰ります』(2019年)の撮影で使われていました。

    ロケ地18

    運河は夜のシーンにぴったりのロケーションです。

    「品川区は、昔ながらの街並みとロマンチックな水辺の風景の両方を撮影できる場所です。ぜひロケ地に困ったら、『しなロケ』までご連絡くださいね」と藤田さん。

    立会川から北品川、天王洲アイルまでをご紹介してきましたが、品川区内にはほかにも大井町や戸越、五反田など魅力的なスポットがたくさん! ドラマ『東京ラブストーリー』(1991年)の有名な橋の上でのシーンが撮影されたのも品川区なんだとか。ほかにもこんな作品が品川区で撮影されています。

    ロケ地19
    ほんの一部です

    詳しくは『しなロケ』のウェブサイトをチェックしてみてくださいね。映画『柴公園』のロケ地マップはこちらからどうぞ。

    執筆・撮影:松尾奈々絵(ノオト) 編集:鬼頭佳代(ノオト)協力:しなロケ

    (2019.6.21公開)

    マップ
    ドラマ『マルモのおきて』みたいに勝島運河沿いでお話しよう
    神社が多いのも品川の魅力のひとつ、天祖・諏訪神社
    「北品川ラッキー探偵社」はここにあった! 昔ながらの商店街を散策
    「品川を北上」といえば…江戸の風情が残る旧東海道
    映画『釣りバカ日誌』おなじみの場所!
    ここは本当に品川なのか……?ロマンチックな撮影スポット