[パートIII ] 品川歴史館が推定!これがシン・ゴジラの足跡だ!「矛盾点や細かいこだわりを見抜く」

2回にわたり、品川歴史館の野田さんが推定するシン・ゴジラの品川区内進行ルートをご紹介してきました。
そこでは、衝撃の事実や細部に秘められたこだわりのカットなどが次々と明らかになりましたが、実は、納得できない矛盾点もいくつかあるのです。最終回のパートIII では、野田さんが発見したそうした点について見ていきます。

*以下、冒頭の東宝マークからの時間を書いていますので、DVDなどお持ちの方は目安としてご活用ください。写真はほとんど、野田さんが実際に歩いて撮影したものです。

矛盾シーンを見抜く

矛盾点その1は、品川神社にありました。第三形態へと進化を遂げ、船宿の「船清」近くを進むゴジラ。逃げまどう人々が、「東京都品川区 品川神社」とテロップの入った階段を上るシーンがありました(地図 ⑪、24分45秒頃)。70年代のスポ根ドラマなら思わずウサギ跳びでもしたくなるような長い階段ですが、映画では階段中央部に手すりがあったものの、この実際の写真を見ると両脇にあります。

実は映画のロケ地、品川神社ではなく新宿区にある市谷亀岡八幡宮だそうです。品川神社の階段と似ていますが、こちらは映画と同じで階段中央部に手すりがあります。品川神社の方がウサギ跳びはしやすそうですが、映像をお持ちの方はバックの景色も含めてちょっと確認してみてください。