「元彼の遺言状」も「競争の番人」も、シリーズ化の声。 その根拠は?品川区ロケが多いワケは?

本が売れない時代にベストセラーを連発。フジテレビが2クール連続で原作をドラマ化し、高い視聴率をゲット。いま一番注目されている若手ミステリー作家といえば、新川帆立さんです。4-6月期の「元彼の遺言状」と7-9月期の「競争の番人」はどちらも満点のおもしろさ。半年にわたって月9枠に釘付けとなりました。ただ、「これでおわり?」感も少々あり。それについて考えて行くと、そこにシリーズ化も見えてくるのでした。

こんなところでロケ!

小説「元彼の遺言状」とその続編「剣持麗子のワンナイト推理」を原作に、創作話を交えてドラマ化された「元彼の遺言状」。大金にしか興味のない弁護士・剣持麗子(綾瀬はるかさん演)は、短期間だけ付き合った元彼の森川栄治(生田斗真さん演)が死んで、遺言状に記された元カノの一人として遺産がもらえることに。僅かばかりの遺産に興味などなかったものの、栄治が森川製薬の御曹司で、弁護士報酬として150億円ほど稼げる可能性が出てきたため、彼の死因(殺した犯人)調べで関わることになりました。