利田神社・鯨塚

東京唯一の鯨碑 江戸名所図会に描かれた歴史ある神社
北品川駅
利田神社
利田神社
利田神社

利田神社は、江戸前期に沢庵和尚が弁財天(洲崎弁天)を祀ったことが始まりと伝わっています。もともとは旧目黒川の河口の海に突き出た砂洲に祀られていた弁天社で、江戸名所図会や歌川広重の浮世絵にも描かれています。明治に変わり利田神社となり、現在の祭神は市杵島姫命。利田の名は、当時この辺りの開発に尽力した利田利兵衛の姓から取ったものです。

境内にある鯨塚は、江戸を驚かせた三大動物の一つ「寛政の鯨」の骨を埋めた上に建てられた供養碑です。寛政10年(1798)5月1日、品川沖で体長九間一尺(約16.5メートル)、高さ六尺八寸(約2メートル)の鯨が現れ、品川の漁師たちが捕獲しました。この大鯨は江戸中の評判となり、11代将軍徳川家斉が浜御殿(現在の浜離宮恩賜庭園)で上覧されたほどの大騒ぎとなりました。

鯨塚碑の正面には谷素外の俳句「江戸に鳴る 冥加やたかし なつ鯨」が刻まれています。東京に現存する唯一の鯨碑です。

利田神社・鯨塚


住所
〒140-0002 東京都品川区東品川1-7-17

交通アクセス
京急線 北品川駅 徒歩6分

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