品川エリアの絶品グルメバーガー5選
各店舗のこだわりが詰まった一品料理としてのハンバーガー。ふだんよく見るハンバーガーよりもひとまわり大きく、お店それぞれの個性が目立つのが特徴で、近年「グルメバーガー」として人気が高まっています。今回は、品川区内にあるおすすめのグルメバーガー店を5店紹介します。(2019.8.2)
1. 愛犬とも一緒に楽しめる「Sherry's Burger Cafe」(武蔵小山)
武蔵小山駅から徒歩5分。駅の目の前にある「武蔵小山商店街パルム」のアーケードから、横道にある「武蔵小山一番通り商栄会」に入って少し歩くと見えてくるのがこちらの「Sherry’s Burger Cafe(シェリーズ バーガー カフェ)」。
「店名の由来は愛犬の名前から」と教えてくれたのはオーナーシェフの上野勇平さん。「引っ越したときにペット可の物件がなかなかなくて、この武蔵小山でようやく見つけたんです。住んでみて、いい街だなぁと思って、お店もここに出しました。お店の完成を見る前に天国に行ってしまったんですけどね。シェリーがこの街と結びつけてくれました」
どことなくアメリカのバーを想像させる、落ち着いた雰囲気の店内です。
コースターもほら、ワンちゃん。犬好きな上野さんのお店は、愛犬を連れての来店もOKです。
注文したのは「アボカドチーズバーガー」(1,350円)。香川県産の牛肉を使った、こんがりと焼かれたパティ。それに程よく熟したアボカドと、濃厚なチェダーチーズが合わさって。でも、ふしぎなことにぜんぜん重く感じない。女性のお客さまに人気というのもうなずけます。
付け合わせは、ポテトと細かく刻まれたコールスロー。特にコールスローは酸味がなく、野菜の自然な甘味がたっぷり出ていておいしい。このお店の名脇役なんです。ゆっくりと大切な時間を過ごしたいときにぜひ。
Sherry’s Burger Cafe ・住所 東京都品川区小山3-7-12 ・電話番号 03-6426-8751 ・営業時間 11:30~15:30(L.O.15:00)、18:00~22:00(L.O.21:30)、定休日前日は21:00(L.O.20:30)まで 月曜定休
2. 山小屋風のあたたかい雰囲気が魅力の「CAFE.ALPS」(荏原中延)
荏原中延駅徒歩1分。駅すぐ目の前の、歯医者さんが入ったビルの2階に「CAFE.ALPS(カフェ.アルプス)」はあります。
店内は山小屋をイメージ。「店名のアルプスは、日本アルプスの事で、特に北アルプスをイメージしています」と答えてくれたのは店主の橋本さん。内装や、一部のテーブルは自ら手作りしたそう。お店が2階にあるのも、「高い所にあった方が山小屋の雰囲気が出ると思ったから」なんですって。
お店の常連さんと、山の話で盛り上がる橋本さん。でも、ひとたび注文が入ると、真剣な顔つき。
調理が終わると、再び笑顔に。付け合わせのポテトは、オニオンリングにも変更可能です。
ガーリックにバター、バジルの風味がクセになる「グリルドマッシュルームチーズバーガー」(1,180円)。モッツァレラチーズの中から、ゴロっとしたブラウンマッシュルームが出てきます。あっさりした苦みの森のコーヒー(460円)は、バーガーと一緒に頼むと嬉しい100円引きに。大きめのカップにたっぷり注がれたコーヒーを飲みながら、都会の喧騒から離れ山小屋の雰囲気を満喫してみてはいかがでしょうか。
CAFE.ALPS ・住所 東京都品川区中延2-15-7 第5ソニックスビル 2F ・電話番号 03-6426-2337 ・営業時間 11:00~21:00
3. ハワイの日常を感じる「レインボー ハワイアンテーブル」(大井町)
ハワイの雰囲気を感じたいなら、大井町駅から光学通りを通って徒歩5分の「レインボー ハワイアンテーブル」へ。2004年オープンの地域に根付いたお店です。
「曾祖父、祖父がハワイ移民だったので」と語るのは店主の高木学さん。ご自身も20歳から2年間、ハワイで過ごした経験があるとのこと。
「日常感を大事にしています」と高木さんが語る通り、「みんなのイメージするハワイ」ではなく、実際に路地裏にあるダイナーのようなお店をイメージした内装。
店内BGMもハワイアンミュージックばかりをかけるわけではなく、ハワイのラジオなども流しています。「僕らも毎日演歌を聴くわけじゃないですからね」と笑う高木さん。
土日祝日と平日夜限定のプライムビーフバーガー「ハワイアンバーガー」(1,400円)。ステーキ肉をチョップして成型したというやわらかいパティに、手作りのベーコンやパイナップルをトッピング。ベーコンはあえて燻製感を出さず、ハワイで日常的に行われているバーベキューのお肉に近づけているのだとか。自家製のバーベキューソースは仕上げにブラウンシュガーを加え、ハワイで好まれている甘めの仕上がりに。ハワイの日常を体感してみては。
レインボー ハワイアンテーブル ・住所 東京都品川区大井1-25-3 ・電話番号 03-3772-5566 ・営業時間 ランチ[月~金]11:45~14:30(L.O.14:00) [土・日・祝]12:00~15:30(L.O.15:00)、ディナー[火~金]18:45~23:00(料理L.O.21:30/ドリンクL.O.22:30) 日曜定休
4. 老舗パン屋が手がける「Gri&Pain」(品川)
品川駅直結のアトレ品川の3階にある1933年創業の老舗パン屋「浅野屋」品川店。その一角に「Gri&Pain(グリパン)」が併設されています。ここは浅野屋が手がける新業態の1号店。
「当店は浅野屋のパンとグリル食材の組み合わせを楽しんでいただくお店です」と浅野屋・販売促進担当チーフの小林直子さん。以前はこの品川店の店長をされていたそう。
つなぎをいっさい使わない、国産牛入りのビーフ100%パティを、お客さんの目の前で焼くのが「グリパン」スタイル。
お店の目の前には近隣のお店と共用のテーブルがあり、おしゃれな雰囲気のなか、できたてのハンバーガーをいただけます。併設店舗で買ったパンと一緒に食べられるのもうれしいポイント。
自家製酵母のバンズはもっちりした食感。老舗パン屋さんならではのこだわりがつまっています。香ばしいゴマもアクセントになっています。
「クラシックバーガー」(850円)は、しっかりした食感のパティに、スパイスの香る自家製ミートソースとチェダーチーズを合わせて。パンとの相性を計算して作られたハンバーガーです。「自家製レモネード」(380円)は、はちみつの甘さとレモンの酸味がおいしい浅野屋品川店限定ドリンク。ハンバーガーとの相性も抜群! お仕事の合間に立ち寄りたいお店です。
ブランジェ浅野屋 Gri&Pain ・住所 東京都港区港南2-18-1 JR品川イーストビル3F アトレ品川内 ・電話番号 03-6451-4511 ・営業時間 平日11:00~21:00、土日祝10:00~21:00(アトレ品川店に準ずる)
5. 夜はバーとしても楽しめる「ONE THE DINER」(目黒)
夜遅い時間でも、しっかりおいしいハンバーガーが食べたい! という方におすすめしたいのが「ONE THE DINER(ワン ザ ダイナー)」。目黒駅から首都高のほうへ徒歩8分ほど進んだ場所にあります。
入ると正面にはたくさんのお酒が。ステーキやグリルが楽しめるバーとして、2015年にオープンしました。近所の常連さんも多く、アットホームな雰囲気のダイナーです。
「ロックが好きなので、そういう方が集まるお店を開きたかった」と話してくれたのはオーナーの一見悦矢(いちみえつや)さん。ハンバーガーは「独学でいろんなお店の研究をして、いいとこどりをしました」とのこと。
140gのビーフ100%パティと、チェダーチーズを2枚ずつはさんだ「ダブルチーズバーガー」(1,750円)は圧巻のボリューム。歯ごたえばっちりの粗びきパティに、バンズのしっかり食感の逸品は「肉を食ったぞ!」という満足感に浸れることまちがいなしです。
「正直、ハンバーガーがこんなに人気になるとは思っていなかった」と語る一見さん。「自分が酒好きなので」とお酒の種類も豊富にご用意。地域のみなさんの語らいの場で、肉料理に合うお酒を楽しみながら、オーナーの話に耳を傾ける……そんな夜の過ごしかたはいかがでしょうか。
ONE THE DINER ・住所 東京都品川区上大崎1-1-14 トーカン白金キャステール1F ・電話番号 03-6455-7588 ・営業時間 ランチ11:30~14:30(L.O.14:00)、ディナー18:00~ 25:00(料理L.O.23:00/ドリンクL.O.24:30)
ハンバーガーも、お店の雰囲気も「品川区のグルメバーガー」とひとくちに言っても、こんなに違いがあるものなんですね。馴染みのあるものだからこそ、違いがわかる。お気に入りのグルメバーガーを探すちいさな旅に出かけてみてはいかがでしょうか?
取材・執筆:少年B 撮影:ナカノサキ/抹茶味のじうがわ 編集:松尾奈々絵(ノオト)