再開発が進む武蔵小山 注目の新店4選

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武蔵小山駅

住民同士の温かな交流が残る、情緒あふれる街・武蔵小山。昭和31(1956)年にできた日本初の大型アーケード街「武蔵小山商店街パルム」には、飲食店や雑貨店、スーパーマーケットなどの店舗が並び、幅広い世代が買い物を楽しんでいます。さらに、駅前には「パークシティ武蔵小山 ザ モール」(以下、ザ モール)が開業するなど再開発も盛んです。

今回は武蔵小山周辺でこの数年にオープンした、料理や内装にオーナーのこだわりが宿るユニークなお店を紹介します。(2020.3.30)

  1. 高田延彦さんと向井亜紀さん夫妻がオーナーの「島うどん ねこでこ」

  2. ねこでこの外観

    武蔵小山駅すぐ近く、「ザ モール」の広場奥にある「島うどん ねこでこ」。オーナーは元格闘家の高田延彦さんとタレントの向井亜紀さん夫妻です。高田さんが20年以上運営する道場が近くにあるため、この地域に親しみがあるそう。

    ねこでこの店内

    店名の由来は、猫のおでこのように狭いお店だから。店名と黒猫のイラストは、向井さんが考えました。

    大きな窓は、「外の様子がよく見えるので待ち合わせなどで使ってほしい」という向井さんの思いが込められています。

    向井さん

    「うどんも豚肉も、10年以上自宅に取り寄せて、わが子に食べさせている安心の素材。生産者とは顔を合わせて話をする仲であり、信頼しています」と向井さん(写真左)。

    「豚しゃぶのせうどん」にトッピング「ネギ」2皿分(左)を追加
    「豚しゃぶのせうどん」にトッピング「ネギ」2皿分(左)を追加

    一推しメニューは、柔らかく、さっぱりとした味わいの岐阜県ブランド豚・瑞浪ボーノポークと、のどごしの良い長崎県の五島うどんを使った「豚しゃぶのせうどん」(800円・税込)。あご出汁は、製麺所のおばあちゃんが監修しており、やさしい味わいが、体に染みる一品です。

    トッピングとして「豚しゃぶ」を2皿、「ネギ」を4皿追加するのが高田さんの定番なんだとか。ぜひ試してみてください。現在、ほかのメニューは「釜玉うどん」(450円・税込)のみですが、「これから、メニューを増やしていきたい」とのことでした。

    島うどん ねこでこ
    ・住所 東京都品川区小山3-15-1 パークシティ武蔵小山ザモール 1F
    ・電話番号 080-4445-2505
    ・営業時間/定休日 11:00~20:00/無休

  3. スパイスの魅力を味わう「タンドール&スパイス酒場 チャチャフイ」

  4. チャチャフイの外観

    「ねこでこ」の隣にあるのが、「タンドール&スパイス酒場 チャチャフイ」。西小山と目黒にあるネパール料理「バルピパル」の姉妹店で、「スパイスの魅力を伝える」をコンセプトに2020年2月にオープンしました。

    チャチャフイの内観

    店内にはネパールの伝統工芸の一つ、ダカ織りが飾られています。

    オーナーのラジェシュ・マハラジャンさんご兄弟

    オーナーのラジェシュ・マハラジャンさん(写真左)は、ネパールから来日して15年。弟とお店を営んでいます。「目に入れても痛くないくらいの日本好き」で、「ネパール伝統のスパイスと、つぼ型の窯『タンドール』で肉や野菜をおいしく焼き上げた料理を伝えたい」と意気込みます。

    「豚肩ロースかたまり肉」(写真左前/1,180円・税別)。

    タンドールで30分間じっくりと焼き上げた「豚肩ロースかたまり肉」(写真左前/1,180円・税別)。外側はパリッとした食感で、柔らかなスパイスの香りが素材のおいしさを引き出しています。真ちゅう製のミルで挽いたスパイスをつけるのもおすすめです。

    「スチームモモ」(写真左奥/Sサイズ=400円・税別)は、中国とインドに囲まれたネパールの風土を感じさせる料理。羊肉のうまみとスパイスの香りが、肉汁とともに中からジュワっとあふれます。

    どの料理もビールやワインとの相性が抜群。食べ始めると、フォークが止まらないお店です。

    タンドール&スパイス酒場「チャチャフイ」(chachahui)
    ・住所 東京都品川区小山3-15-1 パークシティ武蔵小山ザ・モール 1F
    ・電話番号 03-6426-2695
    ・営業時間/定休日
    17:00~23:00(土日祝日は15:00から)/水曜定休

  5. 症状に合わせた漢方を紹介「カンポースタンド」

  6. カンポースタンドの外観

    商店街から横道に入り、徒歩1分ほどの場所にある「カンポースタンド」。体質別にブレンドした「漢方茶」、家庭の電子レンジで煎じ薬が作れる「漢方薬」、薬草を使った「健康茶」、緑茶などの茶葉にプラスする「漢方素材」の4種類の商品を販売しています。

    店主の山崎薫さん

    「自然素材で体に優しく、体質を改善する根本療法ができるのが漢方の良さ」と店主の山崎薫さん。取材した日も、次から次へとお客さんが来店し、頭痛やアレルギー症状などを相談していました。

    漢方茶「いきいきブレンド」(1包=300円、5包=1,200円・税別)

    「疲れがなかなか取れない方におすすめ」と教えてくれたのが、漢方茶「いきいきブレンド」(1包=300円、5包=1,200円・税別)。漢方の香りと、さっぱりとした飲み心地で、体がぽかぽかと温まります。パックの中で開いた茶葉の色鮮やかさにも注目!

    イートインもできる店内

    店内には、セルフスタンドがありイートインも可能。聞き上手な山崎さんが、症状に合った漢方を一人ひとりアドバイスしてくれるので、なかなか改善しない体の不調があったら、相談してみるのもいいかも。

    カンポースタンド
    ・住所 東京都品川区荏原3-4-22
    ・電話番号 03-6426-4713
    ・営業時間/定休日
    12:00〜20:00/日曜・祝日定休

  7. DIYに挑戦できる「wall paper store あんの木」

  8. 「壁紙を楽しむ」をコンセプトに、DIYのための壁紙やタイル、床材などを販売する「wall paper store あんの木」。法人向けに壁紙の施工・仕上げを行うインテリア・アンが運営しています。

    さまざまな国の素敵な輸入壁紙や見本帳が並んでいます。幅52センチの輸入壁紙は、1メートル=500円~、1メートル未満=200円とお手頃価格。また、すべての国内壁紙メーカーの壁紙も取り寄せられます。

    「壁紙は棚や椅子などに貼ることもできます。壁以外の模様替えをしたい方が購入することも多いですよ」とスタッフの千葉さん。

    壁紙は特殊なのりで貼るため、剥がす時に傷がつきません。そのため、賃貸物件にも安心して使えます。壁紙を貼るための道具も、無料で貸し出し可能です。

    貸し出し用の壁紙をはる道具

    週に1度のペースで、壁紙の貼り方を教えるワークショップ(3,000円、以上税別)の開催も。施工を行う専門家の話は専門用語が多くて難しく感じますが、千葉さんが初心者にもわかりやすく、サポートしてくれるそう。希望すれば、職人に施工もお願いできます。

    店内の大型印刷機

    店内には2.3メートル幅の壁紙をデジタルプリントできる大型印刷機があり、好きな写真を使ったオリジナルの壁紙を作ることもできます。

    生活を彩る新しい挑戦。まずはお店に立ち寄って、考えてみませんか。

    wall paper store あんの木
    ・住所 東京都品川区小山3-7-14 1F
    ・電話番号 03-6426-9235
    ・営業時間/定休日
    12:00~19:30/月曜定休

  9. 昭和の雰囲気と新しい取り組みが同居する、人情豊かな街

  10. ザ・モール

    今回ご紹介したお店以外にも、武蔵小山駅東口前の「ザ モール」内には、「猿田彦珈琲」やタピオカを使う台湾茶「ゴンチャ(Gong cha)」などの飲食店がオープンし、活気づいています。

    どのお店のオーナーも、武蔵小山への愛がたっぷり。お話を聞いてみると、どんどん話題が出てきます。商店街は、時代を感じさせる書店や服飾店など見どころ満載。食べ歩きやお買い物におすすめのエリアです。

    ※記事中の店舗情報は2020年3月26日時点の内容です。店舗の営業時間、提供内容は変更となる場合がありますのでご了承ください。

    (取材:ゆきどっぐ 編集:鬼頭佳代/ノオト)

    マップ
    高田延彦さんと向井亜紀さん夫妻がオーナーの「島うどん ねこでこ」
    スパイスの魅力を味わう「タンドール&スパイス酒場 チャチャフイ」
    症状に合わせた漢方を紹介「カンポースタンド」
    DIYに挑戦できる「wall paper store あんの木」