女性1人でも入りやすい、品川区のおいしいカレー店5選
カレーといえば神保町や銀座が激戦区と言われてきましたが、品川区にもおいしいカレー店がたくさんあるをご存じでしょうか? 今回はその中でも、女性1人でも入りやすく、おしゃれな雰囲気も一緒に楽しめるカレーのお店を5つご紹介します。(2018.04.16)
1. フェンネルが効いた優しい味わいのカレー「ストン」(戸越)
都営浅草線・戸越駅から徒歩約7分にある「ストン」。2017年12月にオープンし、たちまち雑誌やウェブなどのメディアに取り上げられる人気店に。カレーとコーヒーをメインに、スイーツやスパイスカクテルといったお酒も提供するお店です。
モダンなカフェ風の店内には、ゆったりした時間が流れています。カレーはテイクアウトも可能です。
メニューは常時3種類提供していて、レギュラーメニューは「チキンカレー」と「チャナマサラ(ひよこ豆)」(ともに850円)、もう1種は不定期に変更になります。一番人気はレギュラーメニューの「チキンカレー」。フェンネルを中心に7種類のスパイスを使用したやさしい味わいで、食べ進めていくうちに爽やかな辛さがやってきます。
ごはんは、日本米をターメリックで黄色く色付け。その上に、レーズンとパクチーがのっています。またニンジンと大根、キュウリでできた酸味のあるアチャール(スパイスの漬物)を挟むことで、口の中がリセットされ、最後までおいしくいただけます。おしゃれに盛り付けられたカレーはインスタ映えすることも間違いなし。
「スイーツやコーヒーだけの利用も可能です。18時以降は、お酒に合うスパイス料理も提供しています」と店主の鹿島冬生さん。鹿島さんは大学生の頃からカレー作りをはじめ、20年以上会社勤めをしたのちに、カレー店をオープン。お店は、奥さまの仁美さんとご夫婦で経営されています。ランチとディナーの通しで営業しているので、さまざまなシーンで楽しめそうです。
・住所 東京都品川区戸越1-1-10 1F ・電話番号 03-6426-7419 ・営業時間/定休日 11:00~21:00/水曜 https://www.facebook.com/ston.tokyo/
2. SPICE BAR WHERE/どの国の料理・ジャンルにも属さない創作カレー(五反田)
※2019年11月8日を以って閉店となりました JR五反田駅西口から徒歩約2分。2015年9月にオープンした「SPICE BAR WHERE(スパイスバル ウェア)」はランチにはカレーを、ディナータイムにはお酒とスパイス料理も提供するダイニングバーです。
会員制フレンチレストランの総料理長を10年以上務めたシェフ・大西孝典さんを監修に迎え、カレー店で修業経験がある店主の田島将吾さんが作り出すスパイス料理は、インド料理とは一味違った創作料理。店名の「where」には「どの国の料理・ジャンルにも属さない」という意味が込められています。
一番人気のカレーメニューは「チキンカレー」(ランチは単品900円、+100円でサラダバー付き、ディナーは単品1,188円)。鶏肉はカレーソースと一緒に煮込まず、ソテーにしてトッピングするスタイルです。こうすることで皮はパリっと、中はジューシーになるそう。玉ねぎやニンジン、セロリなどの野菜と、リンゴやバナナといった果物が入ったカレーソースは、辛さ控えめで滋味深い味わいです。
じっくり煮込む工程があるため、完成するまでになんと3日を要するとのこと。コクを出すために、鶏ガラと香味野菜をじっくりと煮込んだスープを使用したり、隠し味にルイボスティーの茶葉を入れたりすることもあるそう。ごはんは、秋田県産のあきたこまちを採用。粘り気の少なさがカレーソースとマッチします。
「インドカレーでもない、日本家庭のカレーでもない当店オリジナルの創作カレーです。小麦粉も添加物も使っていません。油も極力少なめにして作っているので胃もたれしにくいです」と田島さん。お酒を飲んだ後のシメに食べるのもおすすめとのこと。飲み会帰りにこっそり食べに行きたいですね。
・住所 東京都品川区西五反田2-5-1 2F ・電話番号 03-6420-0640 ・営業時間/定休日 11:30~14:00(月・水・木曜のみ。ただし不定休なので、営業の詳細は店舗にお問い合わせするかSNSをご確認ください)、18:00~23:00/日曜・土曜 https://www.instagram.com/spicebarwhere/
3. 2人の女性店主が作るパンチの効いたカレー「CHIISAKATTA ONNNA」(西小山)
2014年7月にオープンした「CHIISAKATTA ONNNA(ちいさかったおんな)」は、飲食店の元同僚同士だという田尻紡(たじり・つむぎ)さんと小助川麻里耶(こすけがわ・まりや)さん、2人の女性店主が経営しています。場所は東急目黒線・西小山駅から徒歩約4分です。
当初は店名を「小さかった女」という表記で「ちいさかったひと」と読むはずでしたが、「ちいさかったおんな」と読み間違えられることが多かったことから、店名の読み方と表記を変更したと言います。一風変わった店名は、絵を描くのが好きな小助川さんが絵画用のタイトル案をストックしていて、その一覧を見た田尻さんが直感で選んだことが由来するそう。
一番人気のメニューは「koyamaチキンカレー」(ランチタイムはドリンク・デザート付きで950円、ディナータイムは単品で1,030円)。欧風カレーと大阪発祥のスパイスカレーの要素を取り入れたカレーです。サラサラしたカレーソースは、カルダモンやクローブ、シナモンなど15種類の熟成させたスパイスに、隠し味にはちみつなどを加えたもの。甘味やコクを感じつつも、しっかり辛味のある味わいです。可愛い見た目とは裏腹にパンチが効いていて、食べ終わる頃には汗だくに。辛さは「0辛」がデフォルトですが、もっと辛味が欲しければ1辛~3辛まで加えられます。またパクチーの追加トッピング(80円)が人気とのこと。
「カレーに合うようにオリジナルブレンドした酸味が少ないコーヒーもおすすめです。また北海道のクラフトビールもそろえ、ディナータイムにはお酒に合うカレー以外のメニューも用意しています」と田尻さん。ランチにはコーヒー、ディナーにはビールを一緒に味わってみてはいかがでしょうか?
・住所 東京都品川区小山5-25-14 カーサファイブ 1F ・電話番号 03-6887-2292 ・営業時間/定休日 [火~木・日・祝] 11:30~15:00、17:00~21:00 [金・土] 11:30~15:00、17:00~23:00/月曜 https://www.facebook.com/chiisakattaonna/
4. Browny/3日かけて作る彩り豊かな濃厚焼きカレー(武蔵小山)
東急目黒線・武蔵小山駅からパルム商店街を徒歩5分ほど歩いたビルの2階に見えるのが「Browny(ブラウニー)」です。
2009年に中目黒にオープンし、2014年に武蔵小山に移転。その後、業態をリニューアルして、現在はカレーとお酒が楽しめるダイニングバーとして営業中。2018年4月には、六本木にも出店しました。
店内はバーカウンター席やテーブル席に加え、ソファー席も用意。さらにダーツやテレビゲーム、プロジェクターなどもあり、さまざまな用途で使えそう。また小型犬なら一緒に入店が可能。
元々バーテンダーをしていたという店主・久米陽輝(くめ・はるき)さんは会話上手なこともあり、女性1人で飲みに来るお客さんも多いそうです。
同店が提供するのは、北九州のご当地グルメである「焼きカレー」(レギュラー880円、ハーフ680円)。カレーソースは、牛のスネ肉をほろほろになるまで丸1日煮込み、さらにオリジナルブレンドしたカレー粉や隠し味のメープルシロップを足してから寝かすなどの工程があり、完成するまでに3日もかかるとのこと。そのカレーソースの上にチーズ、さらにカボチャやナス、オクラ、ミニトマトなど8種類の野菜をトッピングしてからオーブンで焼き上げ、アツアツの状態で提供してくれます。牛肉の旨みが凝縮した濃厚なカレーソースは、ついついお酒が進んでしまうこと間違いなし。
「オプションで、日南地鶏(250円)をトッピングするのもおすすめ。お酒はウイスキーが約40種類、カクテル約100種類、クラフトビールなども豊富にそろえています」と久米さん。東京ではめったに食べられない焼きカレーを食べながら、イケメン店主と会話をするのはいつもと違ったひと時が過ごせるかも?
・住所 東京都品川区荏原3-6-17 2F ・電話番号 03-6426-6262 ・営業時間/定休日 18:00~26:00/月曜 https://www.facebook.com/Browny.curry/
5. ティーハウス マユール 五反田店/インド人オーナーが考案する王道チキンカレー(大崎)
五反田駅と大崎駅のちょうど中間地点にある「ティーハウス マユール 五反田店」。紅茶の卸業をメインに、店舗で紅茶の販売を行う同店では、カレーの提供も行っています(売り切れ次第終了)。
オーナーはインド人のビカッシュさん。店内はカウンター席やテーブル席に加え、個室もあります。
カレーのメニューは「マユール特製インドカレー」(900円)のみ。セットでサラダと紅茶のゼリー、紅茶もついてきます。
特製インドカレーは、チキンカレーを提供。オーナーの出身地である北インドの家庭の味のカレーです。じっくり炒めた玉ねぎをベースにジャガイモや大山どりのモモ肉を加えます。トッピングの野菜は日替わりで、この日はオクラがのっていました。ごはんは、クミンシードで炊いたインディカ米で、ほんのり香り付けがされています。
使用するスパイスは、ビカッシュさんがブレンドしたオリジナルのカレー粉で、店頭で購入できます。ほどよい辛さで、クセのない味わいは王道のおいしさ。食欲がわかない夏の時期などでも、さらっと食べられる軽さです。
「8人以上の参加者が集まれば、カレー教室も開いています。またケーキなどのスイーツも用意しているので、カフェとしても利用してもらえたら」と、店長の年見恭子さん。カレーはセットで品数も多くコストパフォーマンスがいいので、つい通いたくなってしまうお店です。
・住所 東京都品川区東五反田2-20-7 ・電話番号 03-5447-2466 ・営業時間/定休日 11:00~19:00/土曜・日曜・祝日 http://www.mayoor.jp/
異なるジャンルのカレーを提供している5店舗。お好みのものはありましたか? どのお店もカレーをメインにしつつ、コーヒーや紅茶、お酒などもあり、カフェやバーとして気軽に利用できるお店ばかり。ぜひ食べに行ってみてはいかがでしょうか。 (取材:名久井梨香 編集:ノオト)
(掲載情報は2018.4.16公開時の情報です)