戸越公園エリアがアツい?注目スポットを散策

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戸越公園駅, 荏原中延駅, 戸越駅

東急大井町線の戸越公園駅周辺で、ユニークなスポットが増えているのをご存知ですか?移転オープンしたカレー専門店や野菜たっぷりのカフェ、ベーカリーの名店、スパイス料理専門店まで。今回は、注目のお店と一緒に楽しみたいイベントをご紹介します。

  1. 那須産の食材で季節を味わう「Cafe COLOHA」

  2. ※「Cafe COLOHA(コロハ)」は閉店しました。

    2019年6月に戸越公園通りにオープンした「Cafe COLOHA(コロハ)」。昼はカフェ、夜はダイニングバーとして営業しています。

    店長の新川夏澄さんは、東京藝術大学で油絵を学び、「食×アート」をテーマとした古民家カフェを台東区・根岸などで運営してきました。

    「体に良い旬のものを味わってほしい」とお話しされるように、こちらのお店では新川さんの地元である栃木県那須の新鮮な食材を使っています。

    ランチタイムの看板メニューは、一皿に季節の食材がぎゅっとつまった「週替わりランチプレート」(1,300円)。この日のラインナップは、鮭やひじきの混ぜ込みご飯、ジャガイモの冷製ポタージュ、車麩(ふ)の天ぷらに、鶏ハムサラダ、自家製のぬか漬けなど9品。生で食べられるカボチャ「コリンキー」など珍しい野菜も使われていました。

    ▲3階の民泊施設「568 STAY(コロハステイ)」の一室

    ちなみに、同店の2階は時間貸しの多目的スペース「568 ROOM(コロハルーム)」、3階は「暮らすように旅しよう」をテーマにした民泊施設「568 STAY(コロハステイ)」として運営します。

    今後は、1階のカフェスペースで毎月イベントを開催。8月10日(土)には、「COLOHA 夏祭り!!!!」が行われます。子ども向けの縁日のほか、大人向けにクラフトビールの企画を予定しているそう。そのほか、屋上に庭を作る計画も進行中なのだとか。これからも楽しみなスポットですね。

    Cafe COLOHA
    ・住所 東京都品川区戸越5-6-8
    ・電話番号 070-2839-8205
    ・営業時間/定休日
    月曜・火曜・木曜 11:00~17:00
    金曜・土曜 11:00〜22:00
    水曜定休
    https://www.568cafe.com/

    ・COLOHA 夏祭り!!!!
    【日時】8月10日 14:00〜19:00
    【入場料】無料(縁日はチケット制)

  3. スパイス料理のテイクアウト専門店「SPICE DELI togoshikoen」

  4. ※「SPICE DELI togoshikoen(スパイスデリ トゴシコウエン)」は2024年1月に閉店しました。(2024.1.31)

    戸越公園駅の南口を出てすぐの商店街「ホッ…とすとりーと」近くに店を構える「SPICE DELI togoshikoen(スパイスデリ トゴシコウエン)」。2019年4月にオープンした、スパイス料理のテイクアウト専門店です。

    SPICEDELI

    店を切り盛りするのは、料理教室の講師だった森良子さんと戸越出身の犬童祥子(いぬどう・さちこ)さんの2人。数十年前に犬童さんの父が店を始め、以来数々のおでん店が営業を続けてきた約2坪の場所にオープンしたのだそう。

    ▲「豚肉と玉葱(たまねぎ)の和風スパイスカレー」(右)と「トムカーガイ」

    提供するメニューは、東南アジアを中心とする各国のスパイス料理をアレンジしたもの。和風の出汁がきいた「豚肉と玉葱の和風スパイスカレー」(並=700円、大=900円)は、豚肩ロースの甘みの中にスパイスの風味を感じられます。粒状のスパイスを挽いて作るオリジナルブレンドの「スパイスアップフレーク」をお好みでかけて、いただきましょう!

    タイでよく食べられるココナッツミルクのスープ「トムカーガイ」(並=650円、小=450円)は、爽やかな香りが口の中を駆け抜ける一品です。

    ▲「タピオカ入りチャイ」(左)と「ヴァージンモヒート」

    看板ドリンクの「チャイ」(300円)は、チャイを凍らせた氷を入れ、味が薄まらないようにして工夫してあります。また、タピオカ入りのチャイ(400円)も用意。フレッシュミントとライムの入ったノンアルコールソーダ「ヴァージンモヒート」(300円)も、暑い夏にはぴったりですね。

    そのほか、ジェラートやパウンドケーキも販売。「日によっては新作メニューを出しているかも」と犬童さん。こまめに立ち寄ってみてはいかが? 営業は、日曜・月曜・火曜のみなのでご注意を。

    SPICE DELI togoshikoen
    ・住所 東京都品川区戸越6-7-21
    ・電話番号 070-1072-3077
    ・営業時間/定休日
    11:30~18:30(売り切れ次第終了)/水曜~土曜
    https://www.instagram.com/spicedelitogoshi/

  5. 芝浦から移転! 現地直伝レシピのカレーを食べられる「Hawkers」

  6. 2018年11月にオープンした「Hawkers(ホーカーズ)」。芝浦で21年間営業を続けてきたカレー専門店が戸越公園エリアに移転してきました。

    「カレーのおいしさには正解がたくさんあると思う」と話すのは、店主の長澤徹也さん。海外旅行が大好きで、アイルランド日本大使館の調理人や旅行雑誌の編集者としての勤務経験も。インドやタイなど各地のカレーを食べ歩き、現地で日常的に作られている味を学びました。

    夫婦2人で続けられるよう、店内はカウンター6席。営業も昼のみです。移転前からのお客さんも多く通い、「家の近くに越して来てくれてうれしい」と喜ばれることもあるそう。

    本場の作り方をヒントに完成させたカレーのレシピは、開店当初からほとんど変わっていません。4種類のカレーのうち、最も人気なのが南インド・ケララ地方の作り方を元にした辛口の「チキンカレー」(650円)です。10種類のスパイスを使った熱々のスープからは、食欲をそそる香りが漂います。

    ▲「赤いカレー」(奥)と「ポークカレー」の2種盛り(800円)とサラダ(100円)

    タイ南部・クラビ式「赤いカレー」(単品=600円)は、ココナッツミルクの風味を感じる中辛の一品です。辛いのが苦手な方には、アイルランド・ダブリン式の「ポークカレー」(単品=750円)がおすすめ。日本のカレーにも似たコクのある味わいです。

    ▲「チキンカレー」に使われているスパイスの数々

    2018年は、初めてラオスに足を運んだという長澤さん。これまでの海外探訪の記録や開業までのエピソードが詰まった著書「インドのカレーは夕陽色」(定価=1,680円、店内購入=500円)には、現地のレシピも多数掲載されています。読むと同店の味をさらに楽しめるかもしれません。

    Hawkers
    ・住所 品川区豊町4-1-14
    ・電話番号 03-3786-0120
    ・営業時間/定休日
    11:30~14:00/月曜・火曜
    http://www013.upp.so-net.ne.jp/hawkers/

  7. 地域の人が集まるベーカリー「練粉屋」

  8. 青果店を改装して、2018年7月にオープンしたベーカリー「練粉屋(ネコヤ)」。パンだけではなく、ケーキやコーヒーなどのカフェドリンク、アルコールも楽しめるお店です。

    店主の山口智子さんは、大型クルーズ船のパン職人として世界をまわった経験の持ち主。さまざまな人種が入り混じる環境でパン作りの腕を磨き、自身のモットーである「おいしくて食べ飽きない、そして安い」を見つけたそう。

    大田区・洗足池でベーカリー「Dulce Hogar(ドゥルセ オガール)」を10年以上営んだ後、地元に近い戸越公園エリアで店を構えました。

    パンは定番メニューをのぞき、基本的に日替わり。根強い人気の「イギリス食ぱん」(半斤=140円、一斤=280円)は、バターの風味がしっかり感じられるのが特徴です。ちなみに、山口さんが最近ハマっているのは、天然酵母のパンだそう。

    ▲「クリームネコ」(180円)

    同店を開いてから山口さんが積極的に取り組んでいるのが、保護猫活動です。このエリアにケアされていない野良猫が多かったことから、去勢手術や里親探しに奔走。その結果、猫好きのお客さんが集まるようになったそう。店名の由来にもなっています。

    「猫は室内で飼うので、飼い主同士が知り合う機会はなかなかありません。ここで飼い猫の写真を見せ合い楽しむ方もいますね」と山口さん。

    この日も、地域の方がパンを買いに次々に訪れていました。目当てのパンが焼けるまで休憩したり、ワインを片手に話し込んだりと、思い思いの過ごし方ができます。また、不定期イベント「ナイトベーカリー」では、バンド演奏や落語会を開いているそう。こちらも足を運んでみては。

    練粉屋
    ・住所 東京都品川区戸越6-7-17
    ・電話番号 080-9369-1955
    ・営業時間/定休日
    8:00~19:00(13:30~14:30は昼休み)/月曜・火曜
    https://www.facebook.com/pages/category/Wholesale-Bakery/
    ※商品価格は仕入れ状況により変動あり

  9. 7月27日(土)開催! 一日店主がずらりと並ぶ「戸越八幡神社 一箱古本市」

  10. 戸越公園通りから宮前商店街まで一直線に散策を続けたところにある、戸越八幡神社。誉田別命(応神天皇)をお祀りしています。木造銅板葺きの社殿は、安政4(1857)年の建築。ほかにも、境内には25面の「奉納絵馬」や延享3(1746)年に寄進された「石造狛犬(こまいぬ)」、若衆たちの力くらべに使われた6つの「力石(さし石)」などが残ります。

    境内には、普段からソファが置かれ、音楽が流れています。最近では、季節に合わせたイラスト付きの御朱印など、ユニークな取り組みも。

    7月27日(土)には、境内で「戸越八幡神社 一箱古本市」が行われます。これは希望者が一日限りの店主となり、個人所蔵の書籍をダンボール1箱ほど、販売するイベント。今回が4度目の開催です。

    ▲当日は、このような本のブースが並ぶそう(写真は、別所で開催されたイベントに実行委員会のメンバーが参加した時の様子)

    「神社の認知度アップにもなれば」と話すのは、実行委員会の冨永麻倫さん。イベントロゴやウェブサイト制作は、宮前商店街に拠点を構えるデザイン会社「OWAN(オワン)」が担当します。

    「木漏れ日が差し込む居心地の良い空間を体感していただければうれしいです」と冨永さん。イベント当日は、「七星珈琲店」が出店するほか、社務所では手のひらに収まるサイズの小さな本を展示・販売する「一部屋豆本市」を同時開催するそうです。

    戸越八幡神社 一箱古本市
    ・開催日時
    2019年7月27日(土)14:00~18:00 ※雨天時は8月3日に延期
    ・住所 東京都品川区戸越2-6−23
    ・電話番号 03-3781-4186
    https://twitter.com/togoshihitohako

    このほか、これから暑くなってくる季節にこそ立ち寄りたいジェラート専門店「ハスキージェラート」をはじめ、戸越公園エリアにはまだまだ注目のスポットがたくさんあります。ぜひ商店街を散策して、お気に入りのスポットを見つけてみてくださいね。

    取材・文:森夏紀(ノオト) 編集:鬼頭佳代(ノオト)

    マップ
    那須産の食材で季節を味わう「Cafe COLOHA」
    スパイス料理のテイクアウト専門店「SPICE DELI togoshikoen」
    芝浦から移転! 現地直伝レシピのカレーを食べられる「Hawkers」
    地域の人が集まるベーカリー「練粉屋」
    7月27日(土)開催! 一日店主がずらりと並ぶ「戸越八幡神社 一箱古本市」