浮世絵ぬり絵で楽しむ、品川のまち

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北品川駅, 東京国際クルーズターミナル駅, 新馬場駅

ゴールデンウィークのおうち時間。過ごし方に迷ったら、「ぬり絵」に挑戦してみませんか?

浮世絵イラストレーター・つちもちしんじさんが「品川区」を描いた作品3点を、ぬり絵の下絵として提供いただきました。そのうち1点は、本企画のための描き下ろし。無料で利用できますので、印刷して色を塗ってみてください。(2020.5.2)

    浮世絵イラストレーター・つちもちしんじ さん

    1979年東京生まれのイラストレーター。CDアートワーク、書籍装画、テレビ番組用イラストなど多岐にわたり制作する。海外でもGoogleの検索画面に表示されるイラスト「Doodle」をはじめ、イラストやドキュメンタリー番組への出演など幅広いジャンルと国で活躍。2016年発売の著書『東京下町百景』(シカク出版)はスペイン語とブラジル語に翻訳された。2020年3月、『浮き世―つちもちしんじ作品集』(シカク出版)が発売。

  1. 北品川橋・夕方(東京下町百景第92景)

  2. 品川区北品川にある北品川橋。近くには、つり船や屋形船も停泊しています。

    ©つちもちしんじ

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    <つちもちしんじさんのコメント>

    見下ろすと船溜まりにたくさんの屋形船が出番を待ち、空には巨大な高層マンションが立ち並ぶSFのような景色の中に、その合間に調和させるようにゆったりと架かっている橋が北品川橋です。近くを散策すると船宿が点々とあって、昔からの暮らしが残っているのが印象的でした。のどかな時が流れていたので、猫がくつろいでいる所を逃げないようにそっと覗いているダルマを描きました。

    ©つちもちしんじ

    北品川橋
    東京都品川区北品川1丁目

  3. 船の科学館/宗谷・夏(東京下町百景第80景)

  4. 品川区東八潮にある、海と船の文化がテーマの海洋博物館です。近年は、南極観測船「宗谷」と屋外展示物を公開しています。※直近の営業スケジュールはWebサイトをご確認ください。

    ©つちもちしんじ

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    <つちもちしんじさんのコメント>

    船の科学館では、日本初の南極観測船である宗谷を見学することができます。船内も操舵室から船員の寝室など色んな場所が公開されていて、一緒に探検しているような気分になります。今は引退して港に佇んでいる「宗谷」を、一緒に南極大陸に渡った犬のタロとジロも静かに見守っているんじゃないかなと思い描き入れました。

    ©つちもちしんじ

    船の科学館
    東京都品川区東八潮3番1号
    電話番号 03-5500-1111
    https://funenokagakukan.or.jp/
    ※2020年5月2日現在、臨時休館中。最新の営業情報は、船の科学館Webサイトをご確認ください。

  5. 「旧東海道・品川宿」の看板建築

  6. 旧東海道と品川神社をつなぐ、北馬場通り。関東大震災後に、洋風の外観を持った店舗兼住宅用の建物が数多く建てられました。散策していると、銅板ぶきが特徴的な看板建築を見かけます。

    ©つちもちしんじ

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    <つちもちしんじさんのコメント>

    浮世絵師・歌川広重が「東海道五三次」でも描いた有名な宿場町でもある品川宿を今回、描き下ろしました。この辺りには看板建築がまだ残っていて、その雰囲気を題材にしました。江戸時代の主たる街道としての名残として飛脚も走らせています。江戸時代、大正時代、そして今という多層的に重なった魅力が品川宿にはあると感じます。

    ©つちもちしんじ

    品川宿・北馬場参道通り
    東京都品川区北品川2丁目

    塗り方で、いろいろな個性が出せるぬり絵。集中して取り組むと、時間があっという間に過ぎてしまいそうです。おうち時間が充実するきっかけになりますように。

    (イラスト・ぬり絵制作:つちもちしんじ 編集:鬼頭佳代/ノオト)

    マップ
    北品川橋・夕方(東京下町百景第92景)
    船の科学館/宗谷・夏(東京下町百景第80景)
    「旧東海道・品川宿」の看板建築