読書の秋にこそ行きたい! 品川区の喫茶店5選
読書の秋。ずっと読みたかった本たちを読む時間をつくりに、喫茶店へ立ち寄ってみませんか ? 今回は、落ち着いた時間を過ごせる品川区にある5軒の喫茶店さんを訪ねました。(2018.11.1)(2022.5.25更新)
隣町珈琲は、2020年11月に移転しました(新住所:品川区中延3-8-7 B1) 最新情報はこちら
1. 【移転】読む本に迷ったら、本の購入もできる喫茶店「隣町珈琲」(荏原中延)
今日は何の本を読もうか迷ったら、荏原中延駅から徒歩4分にある喫茶店「隣町珈琲」を訪ねてはいかがでしょうか。
「誰もがくつろげる喫茶店」をコンセプトに2014年オープン。10坪の店内には、店主で文筆家の平川克美さんの本も含め、文化や歴史、思想などさまざまなジャンルの本や雑誌約1000冊がずらり。また、一部は購入も可能です。
サイフォンで淹れた「隣町ブレンド」(500円)をいただきながら、お気に入りの一冊を探してみましょう。小腹が空いたら、ホイップクリームと栗がのった「あずきバタートースト」(550円)で腹ごしらえなんて贅沢も。
人気のランチメニューは素朴な味わいの「昔ながらの喫茶店のナポリタン」(980円)や季節に合わせて異なるラインアップを用意する「日替わりカレー」(1,080円)。どちらにも、サラダとコーヒーがセットで付いてくるので、食後に本を片手にゆっくり過ごせます。
「読書をする方も多いですし、もちろん本を買いに来るだけでも大歓迎です。お客さん同士で、読んでいる本についての会話が始まることもありますよ」とほほ笑む店長の栗田佳幸さん。読む本に迷った日、のぞいてみてください。
隣町珈琲 ・住所 東京都品川区中延2-6-2 ・電話番号 03-6451-3943 ・営業時間/定休日 10:00〜18:00/月曜定休(ただし、祝日やイベント開催時は営業) ・http://www.tonarimachicafe.asia/
2. 駅を見下ろす2階でゆったり過ごすなら、「カフェリア」(旗の台)
旗の台駅前にある「珈琲専門店カフェリア」は、1977年のオープンから、変わらない味を提供し続けるお店です。
店主・工藤さんは花好き。照明はチューリップ型で、店内にも季節の植物が飾られています。そのほか、雑誌はもちろん、新聞7紙を置いているので、読み比べをすることもできます。
人気のフードメニューは、厚めに切られた「ピザトースト」(850円)や、昔から味を変えずに提供している「ナポリタン」(950円)。11時~20時に注文すると、サラダとコーヒーが付くスペシャルセットになるのもうれしいポイントです。ほかには「マロンケーキ」、「ショコラケーキ」のセット(以上700円)も読書のお供にぴったりです。
「駅前なので、携帯電話が普及する以前は、待ち合わせに使われることも多かったんですよ。何十年ぶりに来たのに、変わらないと言われることもありますね」と話す工藤さん。旗の台駅を見下ろせる大きな窓の近くの席に座ったら、ゆったり読書をしつつ過ごしてはいかがでしょうか。
※1時間半ごとに追加オーダーをお願いしています。
カフェリア ・住所 東京都品川区旗の台2-7-1 ・電話番号 03-3785-8681 ・営業時間/定休日 8:00〜20:00/無休(お盆・正月休みあり)
デスタンは、2021年3月に閉店しました。
3. 【閉店】平日の贅沢に立ち寄りたい「デスタン」(五反田)
五反田駅から徒歩5分。赤いテントが目印なのが、1980年オープンの喫茶店「デスタン」。イギリス製チェストが存在感を放つレトロな店内は、非日常感たっぷりで都会の隠れ家のよう。
「デスタンブレンド」(520円)はすっきりと香り立つサイフォンで、「ストレート」(750円)は個性を引き出しやすいドリップで。厚みのあるどっしりとした一枚板のカウンターの奥で、ママの金子律子さんが一杯ずつ丁寧にコーヒーを淹れてくれます。
デザートの「手作りコーヒーゼリー」(520円)は、毎回注文する熱心なファンもいるそう。また、「ベイク・ド・チーズケーキ」や「アップルパイ」が、飲み物代プラス200円なので、ちょっぴり甘いものがほしくなったら、頼んでみてもよさそうです。
「オフィス街にあるので、打ち合わせはもちろん、大切なお客さまのおもてなしに使っていただくこともあります。そのほか、ゆっくり読書をして過ごされる方も多いです」と金子さん。営業時間は、平日朝から夕方まで。平日のお休みや少し余裕ができた昼休みにこそ、訪ねてみたいお店です。
デスタン ・住所 東京都品川区西五反田2-11-11 ・電話番号 03-3490-9007 ・営業時間/定休日 10:00〜18:00/土曜・日曜定休
4. 隠れ家のような店内でクロックムッシュを楽しむ「カフェ ドゥー(Café Duex)」(目黒)
目黒駅東口を出て少し歩くと見えてくる「カフェ ドゥー」。先代の店主がパリの路地裏をイメージして作った同店は、オープンから45年以上経った今も、目黒の路地裏にひっそりと佇んでいます。
赤を基調にした店内には、ピカソやゴッホの絵がかかっています。「良い食材を選び、シンプルに作るのが一番」と話すのはマスターの嵯峨さん。サイフォンで淹れる「ドゥーブレンド」(450円)をはじめコーヒー豆は、絶対に信頼できる店から仕入れているのだとか。
オープン時から変わらず提供している看板メニューは「クロックムッシュ」(450円)。先代マスターがパリに滞在中に感銘を受けたものだそう。パンに、ハムやゴーダチーズを挟み焼き上げたものをナプキンでくるんで食べると、思わずほっとしてします。甘いものが欲しくなったら、しっとりとした「チーズケーキ」(350円)をどうぞ。
「一番大切なのは、来てくれたお客さんが心地よく過ごせる空気をつくること」とほほ笑む嵯峨さん。店内には読書を楽しむ人もちらほら。おいしいものを食べて、ゆっくりと自分の時間を過ごしたいときにこそ、思い出したいお店です。
カフェ ドゥー ・住所 東京都品川区上大崎2-15-14 高木ビル1F ・電話番号 03-6421-6359 ・営業時間/定休日 月〜金 9:00〜20:00 土日祝 10:00〜19:00 第2土曜定休
5. 開放感たっぷりの店内で外を眺めるなら「CAFÉ & HALL ours(アワーズ)」(大崎)
少し外を見ながら広々とした気分で過ごしたいときに訪れたいのが、大崎駅から徒歩5分にある「CAFÉ & HALL ours」です。道に面した大きな窓。特に午後になると、店内にやさしい光が差し込みます。
窓のすぐそばの街路樹は、秋は紅葉し、冬はイルミネーションの装飾がされるそう。景色がくるくると変わるのは、これからの季節の楽しみです。
こだわりは、パティシエやパン職人が店内で用意する自家製フードメニュー。人気は、クリームチーズがのった「キャロットケーキ」や「チーズケーキ」(以上600円)。ケーキは食材の仕入れ状況に合わせ、季節のケーキを含めた4種類以上を常時そろえます。ケーキを食べるなら、コーヒーや紅茶とのセット(900円)がおすすめです。
「家族での利用はもちろん、お一人でいらっしゃる方も多いです。フレンドリーな接客を心掛けているので、どうぞお気軽にいらしてください」と話すのはバリスタの土屋優さん。窓に面した席に座ってお気に入りの本を読んだら、心のモヤモヤが少し晴れそうです。
CAFÉ & HALL ours ・住所 東京都品川区北品川5-7-2 ・電話番号 03-6409-6867 ・営業時間/定休日 平日 8:00〜23:00 土日祝 10:00〜22:00 火曜定休 ・http://ourscafe.jp/
ずっと読みたかった本を読む。そんな時間を大切にできれば、気持ちが少し変わりそうです。
この秋、ぜひ喫茶店で素敵な時間を過ごしてみてください。
取材・文:鬼頭佳代(ノオト) 編集:松尾奈々絵(ノオト)
※価格はすべて税込(掲載情報は2018.11.1公開の情報です)
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