大井競馬場フリマ&シアターH観劇のついでに!周辺の立ち寄りスポット
品川区・勝島エリアやその周辺が、今じわじわと面白くなっているのをご存じでしょうか。週末になると、大井競馬場の駐車場を舞台に開かれるフリーマーケットには、掘り出し物を求める人や、雰囲気を楽しみたい観光客が国内外から集まります。その向かい側には、ライブパフォーマンスや2.5次元作品などが上演される「シアターH」があり、推し活やエンタメ目当ての若い世代でにぎわっています。


けれど、このエリアの魅力は、目的地そのものだけではありません。京急・立会川駅の周辺から旧東海道を通り、青物横丁まで、ちょっと歩いてみると、運河沿いの水辺に季節の花が揺れる遊歩道や、宿場町として栄えた頃の面影を残す通り、歴史上の人物ゆかりのスポットや、活気ある青物横丁商店街など、「つい寄り道したくなる場所」が点々と続いています。

大井競馬場のフリマからの帰り道、シアターHでの公演の前後に少しだけ足を伸ばしてみる。そんなふうに“スキマ時間”に寄り道を差し込むだけで「こんな東京もあったんだ」と、これまで知らなかった街の表情に出会えるはずです。「寄り道上手」な一日の過ごし方を計画してみませんか。
*今回の特集記事は、品川区が、子どもや若者の声を区政に反映させる取組みとして実施した「中高生リバースメンター事業」において、品川区在住の高校生からの提言、「旧東海道の活性化~立会川から青物横丁~」を受けて制作したものです。

1.大井競馬場TokyoCityFleaMarket

都内最大規模のフリーマーケット「大井競馬場 Tokyo City Flea Market」は、大井競馬場の第一駐車場を会場に、“ほぼ毎週”のペースで開かれています。朝9時のスタートと同時にゲートが開くと、掘り出しものを求めて観光客が流れ込んでいく光景は、このマーケットならではです。

ここ数年で特に変化しているのが、来場者の顔ぶれ。SNSでの紹介動画や口コミ投稿がきっかけとなり、「国内の穴場スポット」というより「海外旅行者にも知られた人気スポット」になりつつあります。

会場を歩いていると、アジアから欧米圏まであらゆる言語が飛び交い、まるで小さな国際市場のような雰囲気です。羽田空港からアクセスしやすいこともあり、到着・出発の前後に、スーツケースを引いたまま立ち寄る旅行者の姿も珍しくありません。

ずらりと並ぶアイテムは、古着やアクセサリーといった定番アイテムから、レトロな食器、ちょっとマニアックなジャンルの家電までさまざまです。カップルや友人同士で訪れれば「これ似合いそうじゃない?」「この置き物、昭和レトロでエモいかも」と、宝探しのような感覚で楽しめ、会話が尽きないのもポイントです。
| 大井競馬場TokyoCityFleaMarket | |
|---|---|
| 住所 | 〒140-0012 東京都品川区勝島2-1 大井競馬場 第1駐車場 |
| 営業時間 | 9:00-14:30(雨天中止/当日朝までに開催状況をInstagramにて発表) |
| 開催日 | 開催日カレンダーはInstagramをご確認ください |
| https://www.instagram.com/tokyocity_fleamarket/ | |
2.シアターH

「シアターH」は、演劇やミュージカルをはじめとしたライブエンターテインメントの新たな拠点として、2024年6月に誕生した施設です。ジャンルやスタイルにとらわれない多彩な公演が展開される場として設計されています。

客席数は合計747席で、1階に最大589席、2階に158席を備えています。大劇場ほど距離を感じさせず、小劇場ほど限定的でもない、この“ちょうどよい”キャパシティが特徴です。どの席からでも舞台との一体感を得られるような距離感と視認性を重視しており、初めて観劇する人でも作品の世界に入り込みやすい環境が整えられています。
上演ラインナップには、いわゆる2.5次元と呼ばれる、アニメ・ゲーム・漫画を原作とした作品も多く含まれており、従来の演劇ファンだけでなく、コンテンツをきっかけに舞台に興味を持った人々の来場も増えています。
| シアターH | |
|---|---|
| 住所 | 〒140-0012 東京都品川区勝島1-6-29 |
| HP | https://theater-h.jp/ |
3.ウィラ大井

シアターHのすぐ横には、3階建ての大規模商業施設「ウィラ大井」が建っています。
館内にはホームセンターやスーパーマーケット、ドラッグストアといった、日常の買い物に便利な店舗がそろっており、生活必需品からちょっとした雑貨の購入まで一度に済ませることができます。
また、2階フロアには複数のフードチェーン店が入り、気軽に立ち寄れる飲食スペースとして利用されています。大井競馬場やシアターHを訪れた際、食事や休憩ができる最寄りの飲食スポットのひとつとして覚えておきたい施設です。
| ウィラ大井 | |
|---|---|
| 住所 | 〒140-0012 東京都品川区勝島1-6-29 |
| 電話番号 | 03-3768-1782 |
| 営業時間 | 月〜土:10:00〜22:00/日:9:00〜22:00(※店舗によって一部営業時間が異なります) |
| 定休日 | 不定休 |
| HP | https://wira-ooi.jp/ |
4.しながわ花海道

しながわ花海道は、勝島運河沿いの防潮堤を「花でいっぱいにしよう」と、立会川・鮫洲商店街の人たちが中心となって2002年から取り組んでいる区民発の緑化プロジェクトです。
約2kmにわたって続く防潮堤には、春には一面に菜の花が広がり、秋には風に揺れるコスモスが彩りを添えるなど、時期ごとに異なる表情を見せてくれます。季節の変わり目には植え替えや手入れも行われるため、訪れるたびに新しい景色に出会えるのも魅力です。

防潮堤の上にはところどころにベンチが設置されており、腰を下ろしてひと息つけば、目の前には運河をゆっくり飛ぶ海鳥や、水面を進む船の姿が広がります。遠くから聞こえる工場の機械音や船の汽笛がBGMとなり、「東京湾岸」という都会的なイメージとは少し違う、のんびりとした時間が流れています。
花を楽しみながら散歩をするのはもちろん、静かに景色を眺めるだけでも、意外な東京の海辺の表情を味わえるスポットです。
| しながわ花海道 | |
|---|---|
| 住所 | 〒141-0011 品川区東大井2丁目(勝島運河沿い周辺) |
| HP | https://www.hanakaido.org/ |
5.Yummy Bakery(ヤミーベーカリー)

立会川駅から大井競馬場へ向かう道すがらにお店を構えるのが「Yummy Bakery」です。国産小麦を使ったこだわりのパンが並ぶ、地元で評判のパン屋さんです。

1階はパンの陳列とレジ台があり、階段を上がった2階には、ゆったり座れるイートインスペースが20席ほど用意されています。大井競馬場でフリーマーケットが開催される土曜日には、戦利品の洋服や雑貨をテーブルに広げて眺めながら、パンと淹れたてのコーヒーを楽しむ人たちでにぎわいます。旅行ガイドを片手にくつろぐ外国人観光客の姿も多く、ちょっとした異国のカフェのような空気が漂います。

人気商品は、全国放送のテレビ番組で取り上げられ、一気にその名が知られるようになった「あんバター」。香り高い小麦の生地に、程よい甘さのあんことリッチなバターが重なり合い、一度食べるとリピートしたくなる味わいです。
天気のいい日には、店で買ったパンを片手に、少し足を延ばして「しながわ花海道」へ。色とりどりの花と穏やかな運河を眺めながら、ベンチに腰かけてゆっくり味わえば、このエリアならではの、ちょっと特別なひとときを過ごせるでしょう。
| Yummy Bakery(ヤミーベーカリー) | |
|---|---|
| 住所 | 〒140-0013 東京都品川区南大井1-8-3 浜川ハイツ |
| 電話番号 | 090-4810-8383 |
| 営業時間 | 11:00-19:00 |
| 定休日 | 日・月 |
| https://www.facebook.com/YummyBakerytachiaigawa/ | |
6.Cafe Lotty

京急線・立会川駅を出てすぐ、商店街の一角にあるベーカリーカフェ「Cafe Lotty(カフェ ロティ)」。通勤前に昼食用のパンをテイクアウトする会社員、おしゃべりを楽しむ近所の主婦、学校帰りに立ち寄る親子連れなど、時間帯によって客層が移り変わりながらも、一日を通して地元の人たちで賑わう、まさに“街のパン屋さん”といった存在です。

2階には落ち着いたカフェスペースが用意されており、1階で購入したパンをその場で味わうことができます。豆の個性を引き出すよう丁寧に淹れられたアラビカ種のコーヒーは、焼きたてパンとの相性も抜群。天窓から自然光がふんわりと差し込む空間は、商店街の中にいることを一瞬忘れてしまうほど明るく開放的です。

このお店ならではのユニークな一品が、地元・立会川にゆかりのある坂本龍馬をテーマにした「龍馬の足跡パン」(320円)。しながわ観光協会認定の「しながわみやげ」に選ばれています。観光で訪れた方の手土産としても喜ばれている人気商品です。
| Cafe Lotty(カフェ ロティ) | |
|---|---|
| 住所 | 〒140-0011 東京都品川区東大井2-23-2 |
| 電話番号 | 03-3768-4324 |
| 営業時間 | 平日/7:00〜19:30 土曜/7:00〜14:00 |
| 定休日 | 日 |
| https://www.instagram.com/cafe_lotty/ | |
7.品川寺

もし、1時間くらい時間が取れる場合は、ぜひ旧東海道をぶらりと歩いてみませんか?立会川周辺から北へ1.5kmほど足を進めると、品川区最古の寺院とされる「海照山普門院 品川寺(ほんせんじ)」が見えてきます。
品川寺は真言宗醍醐派の別格本山で、その始まりは平安時代初期の大同年間(806~810)と伝えられています。千年以上の歴史を重ねてきた寺院であり、厳かな気配が漂っています。
品川寺は「東海七福神」のひとつとしても知られ、境内には勇ましさと福徳を授ける神として信仰される毘沙門天が祀られています。毎年お正月には、七福神めぐりを楽しむ参拝客が早朝から訪れ、普段は落ち着いた境内も、この時期ばかりは賑やかになります。


東京都有形文化財にも指定されている巨大な地蔵菩薩坐像は「江戸六地蔵」の一つとして知られています。また、パリ万国博覧会に出品された後に行方不明となり、60年を経た昭和5年(1930)に品川寺へ里帰りしたという「洋行帰りの鐘」の呼び名を持つ鐘楼の大梵鐘があります。
境内には、幹回りは5メートル35センチ、高さはおよそ25メートル、樹齢は約600年と推定される大イチョウの木があります。品川寺のシンボルツリーとして、寺の長い歴史を共に歩んできた「生き証人」とも言える存在です。
旧東海道を歩きながら、ふと立ち寄った寺で、千年を超える歴史や、海外を巡った鐘の物語、そして600年生きてきたイチョウの生命力に触れてみる。そんな時間は、ただの散歩を少し特別な「小さな旅」に変えてくれます。1時間ほど余裕がある日には、ぜひ旧東海道を辿りつつ、品川寺の境内でゆっくりと過去と現在が交差するひとときを味わってみてください。
| 品川寺 | |
|---|---|
| 住所 | 〒140-0004 東京都品川区南品川3-5-17 |
| 電話番号 | 03-3474-3495 |
| HP | https://honsenji.net/ |
※記事中の店舗情報は2026年3月の内容です。店舗の営業時間、提供内容、商品価格は変更となる場合がありますのでご了承ください。
編集:株式会社makuri
写真・文:アライミナミ(makuri)





