夏にオススメ! 品川区の絶品冷やし麺5選
だんだんと気温があがり、ジメジメと蒸し暑い日が続きますね。食欲が低下しがちなこの時期、さらっと食べられる麺類はいかがでしょうか? 今回は、夏の暑さで火照った体をクールダウンさせてくれるおいしい冷やし麺をご紹介します。(2019.7.16)
1. 夏は「サラダうどん」で、うどんそのもののおいしさを楽しめる「こんぴら茶屋」
最初にご紹介するのは、平日でもランチタイムには行列が絶えない「牛かれーうどん」の人気店! 目黒駅から徒歩3分ほどの場所にある「こんぴら茶屋」です。
讃岐うどんの発祥地である香川県。「金毘羅(こんぴら)さん」のふもとが出身地のご主人・尾藤勝彦さんが、東京で開業したお店です。
明るく気さくなご主人で、お話を伺っていると、私まで元気になってきました!
そんなご主人と2~3名のスタッフで手打ちした麺は、本場・讃岐うどんの特徴であるもちもち感はもちろん、しっかりとしたコシがあります。
「こんぴら茶屋」の定番メニューといえば「牛かれーうどん」(1,100円)ですが、夏季限定で提供する「サラダうどん」(980円)は、知る人ぞ知る、人気メニュー。
トッピングには、お出汁のジュレのほかに、トマトやワカメ、レタス、海老マヨが入っており、奥様いわく「思いっきり混ぜて食べるのがオススメ」とのこと。
混ぜ合わせるのが大変なくらいのボリューム感なので、食べ終わる頃には心も胃袋もハッピーに!
麺はもちろん、出汁や薬味へのこだわりも強い同店。カレーうどんもいいですが、シンプルにうどんや出汁のおいしさも楽しんでください。
「次こそは、カレー以外のメニューを食べるぞ! とおっしゃったお客さまも、店内のカレーの匂いに誘われて、結局カレーうどんを注文する方も多いんですよ」とほほ笑む奥様。カレーの誘惑に負けず、味わっていただきたい一品です。
こんぴら茶屋 ・住所 東京都品川区上大崎3-3-1 坂上ビル1F ・電話番号 03-3441-2491 ・営業時間/定休日 平日 11:00~24:00 土曜・日曜、祝日 11:00~23:30 定休日なし http://www.konpira-chaya.com/
2. 暑い夏を元気に乗り切る! 火鍋専門店「ファイヤーホール4000」
火鍋というと、つけだれで食べるイメージが強いかもしれませんが、「ファイヤーホール4000」の火鍋は、つけだれなしでそのままいただけます! 油少なめで、スープごと飲めるので、野菜はもちろん薬膳素材のおいしさも余すことなく味わえます。
そんな食材にこだわった火鍋専門店がランチで提供するのが冷たい「担々麺」(1,000円)。
冷やし担々麺用に作った特製スープは、1日限定15食。温かい担々麺とは別のスープを使用しているため、どうしても数量限定になるのだとか。サラッとしたゴマだれのスープは、最後の一滴まで飲み干せるおいしさです。
上にのっているひき肉は、夜の火鍋メニューでも提供する“プレミアム加藤ポーク”をぜいたくに使用。旨味がギュッと詰まっています。
料理長の石原洋介さんは、「今年は酸味が人気だな、しびれ系にしようかな、など考え、スープを毎年バージョンアップさせています。食べている人は気がつかないかもしれませんが(笑)」と話します。夏にしか食べられないこだわりの冷やし担々麺をこの時期に味わいましょう。
店内奥には個室もあり、ランチタイムには満席になるんだとか。ランチで火鍋を食べるには事前予約が必要ですが、ランチでも手軽に火鍋を楽しみたい方にピッタリな火鍋スープをベースにした限定15食の「激辛!! 火鍋肉団子定食」(1,000円)や「火鍋湯麺(フォーコータンメン)」(950円)も大人気!
また、持ち帰り用の火鍋「火鍋湯麺(フォーコータンメン)」(800円)も店舗で販売。お家でも店の味を楽しめます。常連さんだと、平日週3で来るツワモノもいるそうなので、1日限定15食の「冷やし担々麺」を狙うなら、お早めに!
ファイヤーホール4000 ・住所 東京都品川区東五反田1-25-19 ・電話番号 03-6450-3384 ・営業時間/定休日 11:30~14:30、17:30~22:00/月曜日 https://www.firewhole.jp/
3. 1963年から続く老舗の更科そば。地元に根付き、愛される「布恒更科」
ここからは夏の冷やし麺の定番! そばの名店を3軒ご紹介していきます。
まずは、前回の東京オリンピックの1年前、1963年に品川区南大井で開業した「布恒更科(ぬのつねさらしな)」。店名は初代・伊島つねじろうさんのお名前から。現在の3代目店主・伊島巧さんが店を切り盛りしています。
趣のある店内には季節ごとの花が飾られており、四季折々の移ろいを感じられます。奥には、そばの打ち場が見える座敷席もあり、ご家族連れでもよく使われるんだとか。
「最近は、なぜか若い男女が多く来店してくれるんですよね」と笑顔で語る3代目の伊島さん。土曜日は、行列ができるほど多くの方が訪れるそうです。
冷たい料理だと、人気は「かき揚げ蕎麦」(1,830円)。衣の中にエビがたっぷり入っており、つけ汁につけてもよし、そばと一緒に味わうのにもよしと、熱々サクサクのかき揚げを楽しめます。
毎朝、天ぷらの食材を仕入れに豊洲へ行っているんだとか。「実は豊洲に市場が移り、お店から近くなったからとても助かったんです(笑)」と教えてくれました。
群馬県産「常陸秋そば」を使った、挽きたて・打ちたてで、香り高いそば。江戸そばらしい、黒いつけ汁につけて食べれば、江戸時代にタイムスリップしたような気持ちになれちゃいますよ!
また、提供するお酒は、地元の酒屋さんからのオススメを出しています。そんな昔ながらの付き合いも大切にしているそうです。
江戸から続く伝統の味を昭和、平成、令和へと繋いでいく、老舗の粋な味を楽しみましょう!
布恒更科 ・住所 東京都品川区南大井3-18-8 ・電話番号 03-3761-7373 ・営業時間/定休日 月曜~土曜日11:30~15:00、17:00~20:00、祝日11:30~15:00/日曜定休
4. 外国人観光客も急増中の戸越銀座で味わう、こだわりの蕎麦「蕎都」
戸越銀座駅から三ツ木通り方面に、戸越銀座商店街を5分ほど歩いたところにある「蕎都(きょうと)」。もともと埼玉でおそば屋さんをやっていたご主人が、2011年に戸越銀座で開業しました。
店内には、毎日使っているそばを挽く石臼があり、「毎日挽きたてのそばで提供します。丁寧にふるいにかけてから、そばを打つのがおいしさの秘訣です」とご主人。
こだわりのおそばは、噛めば噛むほど風味が豊かに香り、そば粉を100%使用したものでもツルツルっとしたのどごしを楽しめます。
夏の定番は、5~6年前から始めた「冷やしすだち蕎麦」(1,100円)。ご主人のこだわりそばとすだちの爽やかさが絶品の一品です。
これだけすだちが乗っていたら相当酸っぱいのでは!? と最初は驚きました。しかし、すだちと一緒にそばをすすれば、そばの風味と、お出汁のコクと、爽やかな清涼感がど~んと押し寄せ、するっと完食してしまいました!
とにかくお箸が止まらぬおいしさなので、暑い夏にサッパリとした気分を味わいたい方にオススメです。
休日には外国人観光客も訪れる「蕎都」。平日の夜にお邪魔してみると、いなせな気分を味わえること間違いなしです!
蕎都 ・住所 東京都品川区戸越2-5-4 ・電話番号 03-5702-2136 ・営業時間/定休日 ランチ11:30~14:30、ディナー17:30~22:00/月曜日
5. 外八厘の手打ちそばに、穴子と野菜の天ぷらが贅沢に楽しめる 「蕎麦割烹 倉田」
最後に紹介するのは、武蔵小山駅から徒歩3分にある、2014年オープンの「蕎麦(そば)割烹 倉田」。店主の倉田政起さんは、都内の日本料理店で12年修業を積み、独立しました。
特徴は、十割そばに八厘の国産地粉を入れた「外八厘(そとはちりん)」と呼ばれる割合で作った手打ちそば。十割そばのような香り、二八そばのようなツルっとしたのどごしを目指し、倉田さんが発案したんだそう。
そんな同店の夏の人気メニューは、季節の野菜を使った「穴子一本揚げお野菜天ぷらとせいろ」(2,200円)! せいろそばに、天ぷらが付いたぜいたくな一品です。
てんぷらは、倉田さんが市場で「良い!」と思った野菜を仕入れているそう。取材日には、アスパラやヤングコーンなどが並んでしましたが、ほかに、かもなすや万願寺とうがらしの日も!
まるまる1本を使った穴子の天ぷらは、かなりボリューミー。カリッと揚げられた野菜と穴子は、冷たいそばとベストバランスでするすると食が進みます。
また、天ぷらに添えられた塩も、お店オリジナルの調合というこだわりぶり。天つゆと塩の両方が用意されているので、飽きずに最後まで楽しめますよ。
広い店内には落ち着いて時間を過ごせるカウンター席があり、夜も人気です。また、奥には座敷席もあり、法事や忘年会での利用も多いそう。単品のそばだけではなく、コース料理も充実しています。
「おいしい天ぷらが食べたいときに来てくださる方もいる」と話す店主の倉田さん。夏バテしてしまいそうな季節でも、元気になれるぜいたくなそばを楽しみに来てみては?
蕎麦割烹 倉田 ・住所 東京都品川区小山3-2-18 ・電話番号 03-5773-1268 ・営業時間/定休日 火曜〜金曜、祝前日 17:30~23:00(L.O22:30) 土曜・日曜・祝日 11:30~14:00、17:30~23:00(L.O22:30) 月曜定休 http://sobakappoukurata.jp/
ジメジメとした時期、暑い時期にこそ個性豊かな「冷やし麺」でクールダウンしちゃいましょう。 どのお店もあなたの心と胃袋を満たしてくれること間違いなし! ランチタイムに、仕事終わりに、休日ののんびりタイムに、ぜひ足を運んでみてください。
(取材:つるたちかこ 編集:鬼頭佳代/ノオト)
(2019.7.16)