【しなにゃん散歩】恐竜がいっぱいいる公園は品川区にあった

しながわ観光協会の公式キャラクター「しなにゃん」が品川区内の映画・ドラマ・CMのロケ地となった場所へ案内する「しなにゃん散歩」。品川区内のロケ地を舞台にしたSNSキャンペーン「しなロケ フォトコンテストキャンペーン」も開催中です(2025年12月25日まで)。
今回の舞台は、子どもたちから「恐竜がいっぱいいる公園」と親しまれている、ちょっと不思議でどこか懐かしい公園です。ドラマやCMの印象的なシーンを彩るだけでなく、地域の遊び場としても長く愛されてきた場所を、周辺スポットと合わせて歩いてみます。
京急線・新馬場駅付近

ロケ地までは、京浜急行本線・新馬場駅から歩いて向かいます。新馬場駅のすぐ向かい側、第一京浜(国道15号)を渡った先には、古くから地域の人に崇敬されてきた「品川神社」が鎮座しています。
品川神社は、元准勅祭社であり東京十社のひとつとして知られる格式ある神社で、東海七福神の一社として大黒天も祀られています。正月の参拝や七五三詣、安産祈願など、一年を通して多くの参拝客で賑わうスポットです。

なかでも見逃せないのが、毎年6月上旬に行われる“北の天王祭”と呼ばれる「品川神社例大祭」。
境内へと続く53段の急な石段を、勇ましい掛け声とともに神輿が一気に駆け上がる「宮入」の場面は迫力満点で、その瞬間を一目見ようと、地元の人だけでなく写真愛好家や観光客も多く訪れます。
子供の森公園

新馬場駅北口を出て山手通りを大崎方面へ6分ほど進みます。黄色い恐竜が見えてきました。大人も見上げてしまうほど大きなアロサウルスがお出迎え。
子供の森公園が誕生したのは昭和45年(1970年)。高度経済成長期で宅地化が進むなか、区が初めて大々的に公園づくりの段階から子どもたちの意見を取り入れて作ったそうです。以来「かいじゅう公園」として多くの子どもたちに親しまれています。
誕生から半世紀が過ぎた今も、コンクリートの表面がところどころ色あせ、丸みを帯びたフォルムに年月の「味」が加わり、どこかレトロで温かな雰囲気を醸し出しています。

TBS系ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021年放送)では、玉森裕太さん演じる潤之介が、このアロサウルスの足元にうずくまる印象的なシーンが撮影されました。
放送後は「ここがあのシーンの場所!」と気づいたファンが訪れ、一時は人気撮影スポットに。
さらに、2025年に放映された Google Japan のCMでは、「恐竜がいっぱいいる公園」と検索した結果として、この子供の森公園が登場しました。
「なんとなく見たことがある公園だと思ったら、ここだった!」と、映像をきっかけに訪れる人も増え、ロケ地としての知名度もじわじわと高まっています。

2025年現在、園内にある恐竜(かいじゅう)のモニュメントは全部で8基。首の長いディプロドクス、背中に板状の突起をもつステゴサウルスなど、どの恐竜もデフォルメされた柔らかいデザインで、子どもたちがよじ登ったり、くぐり抜けたりしながら自由に遊べるようになっています。
土日祝日ともなれば、近隣から多くの親子連れが集まり、にぎやかな声が響きます。ロケ地の雰囲気をゆっくり撮影したい場合は、平日のお昼頃までの時間帯が比較的落ち着いていておすすめです。
新馬場駅から徒歩で向かうのが基本となりますが、大崎駅や大井町駅方面からバスで訪れることも可能です。車で訪れる場合は、近隣のコインパーキングを利用しましょう。
| 子供の森公園 | |
|---|---|
| 住所 | 〒140-0001 東京都品川区北品川3-10-13 |
| 交通アクセス | 京急線 新馬場駅北口 徒歩6分 東急バス 新馬場駅前 徒歩1分(大井町行き)、徒歩5分(渋谷行き) |
| 営業時間 | 24時間 |
| 定休日 | 無休(工事などで一部閉鎖の可能性あり) |
しなにゃんたくさん遊んだ後はお菓子買いに行こうかな!
駄菓子屋「またあした」


恐竜たちとの時間を楽しんだあとは、少しだけ足を伸ばして、かつての「東海道」の面影が残るエリアへ向かってみましょう。
子供の森公園から新馬場駅へ戻り、そのまま旧東海道へと歩いていくと、やがて「品川宿交流館 本宿お休み処」が見えてきます。ここは、東海道五十三次の最初の宿場町「品川宿」の歴史や文化を伝える拠点であり、「旧東海道周辺まちづくり協議会」が運営する、まち歩きの休憩所・情報発信の場として活用されています。


品川宿交流館に入り、すぐ左手に見えるのが駄菓子屋「またあした」。昔ながらのカラフルな駄菓子がぎっしりと並び、“昭和価格”のお菓子も健在です。
100円玉を一枚握りしめて「どれにしようかな」と悩む子どもたちの姿は、今も昔も変わりません。チョコレート、ラムネ、スナック菓子などラインナップも豊富。週末ともなると店内は子どもたちの笑い声でいっぱいになります。


この駄菓子屋を10年以上にわたって切り盛りする店長の佐藤さんをはじめ、品川宿交流館のスタッフが親切・丁寧に応対してくれます。
観光で訪れた人にとっては「まちの人と話せる場所」、近所の子どもたちにとっては「ほっとできる第三の居場所」として機能している、あたたかな施設です。ぜひ近くを訪れた際は、立ち寄ってみてください。
| 駄菓子屋「またあした」(品川宿交流館 本宿お休み処 内) | |
|---|---|
| 住所 | 〒140-0001 東京都品川区北品川2-28-19 |
| 電話番号 | 03-3472-4772 |
| 営業時間 | 10:00〜16:00 |
| 定休日 | 定休日:月(※月曜が祝日の場合は、月曜営業、火曜休み) |
| URL | http://shinagawa-syuku.net |
「しなロケ」では “品川のロケ地を旅しよう!” をテーマに映画やドラマのロケ地になった場所をご紹介しています






