品川区カツ特集!知られていない穴場も

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五反田駅, 戸越駅, 大森海岸駅

ひとくちに「カツ」といっても、トンカツから牛カツ、串カツ、メンチカツまで、そのラインナップは多種多様。食欲の秋を迎えた今回は、「カツを食べて元気になりたい!」という気分の日におすすめの品川区内の穴場スポットをご紹介します。(2019.10.4)

  1. 平日ランチ限定、大満足のカツカレー「酒場食堂 つるかめ」(五反田)

  2. 「今日のランチはがっつり食べたい」という気分のときに訪れたいのは、五反田駅近くの「酒場食堂 つるかめ」です。夜はオイスターバーですが、2019年7月から平日ランチを始めました。

    メニューは自信作の「カツカレー」(800円)のみ。牛すじを煮込んだルーをライスにたっぷりとかけ、その上にカラリと揚げた約20センチのトンカツ! ボリューム大の一品です。

    ローストしたパン粉をまぶして、柔らかい肩ロース肉をカラリと揚げた200グラムのトンカツは、衣が薄くて肉の味をしっかり感じられるのが特徴。お客さんからは「食べ応え大満足なのに安い!」と好評で、既にリピーターも多いのだとか。

    「あくまでもカツを食べるためのカレーなんです」と話すのは、店長の片桐愼吾さん。このカツカレーは、系列店で好評だった「カツ煮」と「カレーソース」をヒントに考案したメニューなのだそう。

    テイクアウトできる日替わり弁当(500円)も販売。中身はフライや唐揚げ、生姜焼き、冷しゃぶ、ローストポークなど。ワンコインでしっかり食べられるのがうれしいですね。

    ちなみに、ディナータイムはオイスターバーとして、北海道厚岸町(あっけしちょう)から直送したクリーミーな味わいの牡蠣(カキ)を提供。生牡蠣や蒸し牡蠣(以上、1個=280円)のほか、「牡蠣フライ」(680円)でも楽しめますよ。

    酒場食堂 つるかめ
    ・住所 東京都品川区西五反田1-9-3 リバーライトビル1階
    ・電話番号 090-7179-7454
    ・営業時間/定休日
    11:30~13:30(平日のみ)、18:00〜24:00(土曜は予約・貸し切り・イベント時のみ営業)/日曜・祝日定休
    ※価格は税抜です

  3. 食べ歩きにぴったりのハムカツ「かたばみ精肉店」(戸越銀座)

  4. 昔ながらのカツの味を求めてやってきたのは、戸越銀座商店街。昭和32(1957)年創業の「かたばみ精肉店」は、地元住民から観光客まで毎日たくさんの客が訪れる人気店です。コロッケやカツ、フライなどの惣菜メニューは、食べ歩きにもぴったり。

    こちらは、正方形のプレスハムに薄い衣をつけて揚げた「ハムカツ」(110円)。揚げたて熱々のカツにソースをかけてもらい、その場でパクリといただきました。

    サクサクとした衣がハムの食感を引き立てます。

    ショーケースには、揚げものメニューがずらり。「戸越銀座コロッケ」として認定された「ポテトコロッケ」(100円)や「メンチカツ」(150円)、「豚レバー串揚げ」(110円)、チーズを鶏ササミで巻いた「ササミチーズ」(210円)など取材日にも15種類以上が並んでいました。

    予算や量に合わせて、その場で精肉を揚げてくれるサービスも。事前予約もOK。トンカツはもちろん、ビーフカツからチキンカツまで注文できるのがうれしいポイントです。

    「家でイチから食事を作るのが面倒な日曜の夕食に欠かせない」という常連さんもいるのだとか。

    「自宅の台所の延長として、気軽に使ってくださいね」と穏やかに話すのは、2代目店主の木村武史さん・直子さん夫妻。実は、物件の建て直しに伴い、2006年に閉店を決めたところ、「体がまだ大丈夫ならぜひ続けてほしい」というお客さんの声が殺到。閉店当日は開店日以来の客入りとなり、その日のうちに1年後の営業再開を決意したそうです。

    「皆さんのおかげで店を続けられる。その喜びを毎日感じています」と直子さん。地元の人に長く愛される精肉店のカツを、ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

    かたばみ精肉店
    ・住所 東京都品川区豊町1-7-1-101
    ・電話番号 03-3782-7324
    ・営業時間/定休日
    10:00~19:00
    火曜・水曜定休
    ※価格は税込です

  5. 130種類以上の個性派メンチカツ「U.TOKYO(ユートウキョウ)」(不動前)

  6. 「食べたことがないカツ」を味わうなら、不動前駅近くの「U.TOKYO(ユートウキョウ)」へ。2018年にオープンした同店では、さまざまな食材を組み合わせた創作メンチカツが楽しめます。

    ▲「おまかせメンチ」(3種盛り=1,170円)

    日替わりの「クラフトメンチカツ」(1個=390円〜)のレパートリーは、現在なんと130種類以上。どれを食べるか迷ったら、「おまかせメンチ」(3種盛り=1,170円、4種盛り=1,560円、5種盛り=1,950円)で、その日のおすすめをいただきましょう。

    この日は、鹿児島産黒豚のミンチと鮭のムニエルに韓国海苔を合わせた「サーモンと韓国のり」、しめじや舞茸入りの鶏ミンチに大葉が香る「親鶏ときのこ」、香り豊かな「ラム肉とブルーチーズ」の3種類。

    ▲「ラム肉とブルーチーズのメンチカツ」(単品=490円)

    ザックザクの衣を一口かじると、肉の旨味と一緒に熱々のブルーチーズがとろり。

    「旬の食材は、メンチカツにできるかどうかをまず試します。季節感だけでなく、世間のトレンドも大切。流行りのタピオカも具材として気になりますね」と笑うのは、店長の松本浩利さん。

    具材の組み合わせを考えるときは、香りや食感の良いものを選んでいるそうです。ちなみに、これからの季節はチーズやキノコを使うメニューが増えるそう。

    メンチカツに合わせておすすめするドリンクは、自家製「クラフトリモンチェッロサワー」(各480円)。広島産レモンの皮を蒸留酒に漬け込んだ、すっきりとした飲み心地が特徴です。「生姜」や「はちみつ」など全13種類のフレーバーをそろえています。メンチカツとのお気に入りの組み合わせを探してみるのも楽しいですね。

    U.TOKYO(ユートウキョウ)
    ・住所 東京都品川区西五反田4-8-4
    ・電話番号 03-6431-9137
    ・営業時間/定休日
    18:00~翌1:00
    https://www.instagram.com/u.tokyo2018/
    ※価格は税抜です

  7. 仕事帰りは串カツで乾杯 「串揚げ酒場 仲丸」(五反田)

  8. 同僚や友人などグループで気兼ねなくカツを味わうなら、西五反田エリアへ。東急池上線の高架線沿いにある「串揚げ酒場 仲丸」は、トンカツ店出身の店主・久保英世さんが2011年にオープンしたお店です。

    「仕事帰りに気軽に立ち寄れるように」と、55席の店内は気取らない内装を心がけたそう。みんなでワイワイ楽しめる串揚げ料理を提供します。

    ▲「お任せ5本串」(580円)(左)と「紅生姜の肉巻き」(120円)

    大豆油と水を使った2層式フライヤーで揚げるため、油切れが良く、胃もたれしにくい食べやすい仕上がり。刻んだ紅生姜を豚のヒレ肉で巻いた人気メニュー「紅生姜の肉巻き」(120円)は、サクッと一口で食べられます。口の中にジュワッと広がる肉の旨味に、思わずお酒も進んでしまいます。

    串揚げのラインナップは、ヒレ肉、大山鶏、イカ、ナス、白ネギを盛り合わせた「お任せ5本串」(580円)のほか、「特製メンチ」(200円)や「マグロのネギ間」(150円)、「アスパラの肉巻き」(200円)、「レンコン」(80円)、「ししとう」(100円)、「うずら」(120円)など。ソースはもちろん二度漬け禁止なので、一度でがっつり漬けましょう!

    市場直送の食材を使う「牛ハツスタミナ焼き」(400円)や「マグロぶつ」(330円)などのフードメニューや、ホッピー(セット=380円、中=180円、外=300円)やハイボール(380円〜)などのドリンクメニューも充実する同店。仕事帰りのパワーチャージにぜひどうぞ。

    串揚げ酒場 仲丸
    ・住所 東京都品川区西五反田1-16-1 菅原ビル1F
    ・電話番号 03-6277-3228
    ・営業時間/定休日
    平日 11:30〜13:30、16:00〜23:00
    土曜・日曜・祝日 16:00〜22:00
    http://www.tonka-dining.com
    ※価格は税抜です

  9. 牛カツをリーズナブルに味わう「牛カツと串焼き じゃんけん」(大森)

  10. 最後に紹介するのは、大森海岸通り沿いでユニークな牛カツを提供する居酒屋「牛カツと串焼き じゃんけん 大森店」。フード・ドリンク共に一部メニューを除き全品333円! 牛肉問屋直営店であることを生かし、価格を抑えているそうです。

    看板メニュー「極上 ビーフとろかつ」(333円)は、サーロイン牛のロース肉を揚げた一口サイズの牛カツ。外側の衣と内側のレア部分の食感の対比を楽しめます。添えられたワサビ醤油、ニンニク醤油、岩塩のうち、お好みを付けていただきましょう。

    2番人気の「名古屋風 ビーフ味噌カツ」(333円)は、八丁味噌仕立ての甘めの味噌カツです。口に入れると、濃厚な味わいと牛肉の旨味が広がります。ほかにも、チーズバジルソースをかける「イタリアン ビーフとろかつ」(333円)などの変わり種もそろっていますよ。

    同店では「じゃんけん」でスタッフに勝つと、枝豆やたこやきなど一部のフードメニューの増量サービスがあります。ドリンクは、1杯目に生ビールを注文した場合に限り、じゃんけんに勝つと、ジョッキサイズが750ミリリットルの大ジョッキに!

    「『こんなに安いのに、おいしい!』と言われる店でありたい」と話すのは、店主の王涛(おう・とう)さん。サービス精神旺盛で、メニューにはのっていないナポリタンなどの料理もお客さんから頼まれるとつくることがあるそうです。

    ちなみに、王さんはじゃんけんがとても強く、勝率は7割ほどなのだとか。この日も来店客に勝利する姿が見られました。じゃんけんに自信のある方はぜひ挑戦してみては。

    牛カツと串焼き じゃんけん 大森店
    ・住所 東京都品川区南大井3-34-5
    ・電話番号 03-5763-5955
    ・営業時間/定休日
    月曜〜木曜・日曜・祝日・祝前日 17:00〜24:00(L.O. 23:30)
    金曜・土曜 17:00〜翌3:00(L.O.翌2:30)
    https://gggu100.gorp.jp
    ※価格は税抜です

    味つけや組み合わせる食材によって、さまざまなメニューに変化するカツ料理。一人で味わうもよし、誰かと一緒に楽しむのもよし。ぜひ品川区内のお気に入りスポットを見つけてみてくださいね。

    取材・文:森夏紀(ノオト) 編集:松尾奈々絵(ノオト)

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    食べ歩きにぴったりのハムカツ「かたばみ精肉店」(戸越銀座)
    130種類以上の個性派メンチカツ「U.TOKYO(ユートウキョウ)」(不動前)
    仕事帰りは串カツで乾杯 「串揚げ酒場 仲丸」(五反田)
    牛カツをリーズナブルに味わう「牛カツと串焼き じゃんけん」(大森)