旗の台・中延エリアの絶品ラーメン5選

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中延駅, 荏原中延駅, 旗の台駅

下町情緒あふれる商店街が続く、旗の台・中延。実は東京屈指の人気ラーメン店が集結しているエリアでもあります。地域に愛される名店から行列必須のミシュラン常連店まで、名実ともに優れたラーメン店を5軒ご紹介します。(2019.10.15公開)

  1. 王道でありながら、唯一無二! 和テイストの中華そば「多賀野」

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    最初に紹介するのは、東急池上線・荏原中延駅を出てすぐにある「中華そば 多賀野(たかの)」。2015年から4年連続、『ミシュランガイド東京』でビブグルマン(※)を獲得している人気店です。常に行列が絶えず、平日は1時間、土日は2時間以上待つことも。

    ※従来の星の評価からは外れるものの、コスパが良くおすすめできる店舗に与えられる称号

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    店主を務めるのは、高野多賀子さん。専業主婦時代から続けていたラーメン作りの趣味が高じて、子どもが独立するタイミングで開店に踏み切りました。

    1996年の創業時から変わらないコンセプトは「シンプルで飽きが来ない、毎日でも食べたくなるような中華そば」。

    国産豚のげんこつや秋田比内地鶏、大山地鶏に、かつお節や煮干しを加え、それぞれのうま味を生かした和テイストのだし。天然醸造醤油と沖縄粟国島の天日塩を使ったタレ。そして、日本海で採れた海藻を練り込んだ自家製麺。それらをベースに、さまざまなメニューを展開します。

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    定番の「中華そば」(750円)は、優しく芯のある味わいが特徴。王道でありながら唯一無二の味わいが楽しめます。

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    常連客に人気のメニューは「豚と鴨のつけそば」(800円)。あっさりとしつつも深みのあるつけダレと、コシと甘みのある自家製太麺との相性はピッタリ! つけダレに割りスープを加えれば、豚と鴨の風味を堪能できます。すりごま・玉ねぎのみじん切りを添えた「粟国の塩そば」(800円)や同店オリジナル担々麺「ごまの辛いそば」(880円)なども。

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    おすすめのサイドメニューは、温泉卵とかつお節、刻みのりを盛り付けた「多賀野丼」(250円)。ほかにも、「おつまみ皿のりちゃあしゅう」(600円)、「おつまみ皿メンマ」(300円)、「おつまみ煮玉子」(150円)など麺以外のメニューも充実しています。

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    「20年以上続いているのは、応援してくださっているお客さんのおかげ。これからもみなさんに愛される中華そばを提供していきたい」とほほ笑む高野さん。常にお客さんとの会話でにぎわう温かな雰囲気の多賀野。行列に並んででも、食べに行きたい名店です。

    中華そば専門 多賀野
    ・住所 東京都品川区中延2−15−10
    ・電話番号 03-3787-2100
    ・営業時間/定休日
    11:30〜14:30/水曜日

  3. ボリューム満点! 昔ながらの東京ラーメン「井田商店」

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    荏原中延駅周辺で多賀野に並ぶ人気店として知られるのが、昭和通り商店街沿いにある「井田(いだ)商店」です。

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    2009年の開店以来、数多くの常連客でにぎわう同店。提供するのは、鶏ガラ・豚骨・魚介をバランス良く煮込み、たまり醤油と濃口醤油で味付けしたいわゆる「昔ながらの東京ラーメン」。地域の人々の要望に合わせ、味付けは日々試行錯誤しているのだそう。

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    定番の「特醤油ラーメン」(950円)は、ほどよい柔らかさのチャーシュー、九条ねぎ、煮玉子、メンマ、のり、なるとをトッピングしたボリュームたっぷりの一品。コシのある三河屋製麺の中太麺に濃厚なスープが絡みつきます。

    また、げんこつと鶏ガラ、魚介をあわせたスープに自家焙煎の塩、甲殻類のうま味を抽出した香味油を合わせた「特しおラーメン」(950円)も。

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    もっとガッツリ食べたいなら、「背脂味噌ラーメン」(850円)がおすすめ。どっしりとした太麺200グラムに、山盛りのもやしと玉ねぎ、ぶつ切りのチャーシュー、メンマ、風味豊かなごまとねぎが加わったボリューム満点のメニューです。

    そのほか、魚沼産コシヒカリのライス(150円)や「焼豚皿」(450円)、不定期で作る「牛すじカレー」(300円)などサイドメニューも。

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    「若い方には量を増やし、ご年配の方には薄味にするなど工夫して提供している。麺の種類や背脂の量なども変更できるので、気軽にお声がけいただければ」と店主の次郎さん。素朴でありながら、どこか懐かしい東京ラーメンを一度ご賞味あれ。

    井田商店
    ・住所 東京都品川区中延2-16-8
    ・営業時間/定休日
    火曜〜土曜11:30~14:30、18:00~21:00 日曜・祝日11:30~14:30/月曜(その他臨時休業あり)

  5. オーナーはあの有名人! 正統派の醤油豚骨ラーメン「でびっと」

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    国内4店舗、海外3店舗に展開している人気ラーメンブランド「でびっと」。その本店が東急大井町線・中延駅のすぐ前にあります。

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    博多ラーメンにアレンジを加えた、醤油豚骨ラーメン中心の同店。オーナーは、タレントとしても活躍するデビット伊東さん。不定期で月1回は伊東さん自身がカウンターに立ち、料理を提供しています。

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    人気は「醤油豚骨らーめん」(880円)。豚の頭骨とげんこつを炊き出した臭みのないスープに、博多直送のパツンとした歯ごたえの細麺、背脂と数種類の食材から作る香味油をかけ合わせた逸品です。

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    女性に人気の「煮干しらーめん」は、とんこつと煮干しのWスープですっきりとした味わい。魚介か味噌のつけダレを選べる「つけ麺」(以上950円)や魚介ベースの塩ダレを使った「塩らーめん」なども。

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    サイドメニューは、チャーシューの切れ端を使った数量限定の「肉ごはん」や「明太子ごはん」(以上300円)、にんにくが入っていない「特製餃子」(5個=450円)、白髪ねぎとチャーシューにごま油と醤油ダレをかけた「ネギチャー」(400円)など充実。ランチタイムには、麺メニュー1品に替え玉やサイドメニューが付くセットメニューを提供しています。

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    「アットホームで温かい雰囲気を大切にしている。一人でも入りやすい店なので、気軽にお越しいただければ」と店長の清水綾人さん。

    最近ではつまみとアルコールメニューを注文する一人客も多いため、サイドメニューを増やしているのだそう。昼夕食からちょい飲み、締めの一杯まで幅広い用途で利用できる店です。

    でびっと 中延本店
    ・住所 東京都品川区東中延2-10-10
    ・電話番号 03-3782-8029
    ・営業時間/定休日
    月曜〜土曜11:00〜23:00 日・祝11:00〜22:00/なし

  7. カラダにやさくておいしい! 天然素材の個性派ラーメン「ブンブンブラウカフェ」

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    東急池上線・旗の台駅から徒歩1分のビル2階にあるカフェ「Bum Bun BLau Cafe with BeeHive(ブンブンブラウカフェウィズビーハイブ)」。『ミシュランガイド東京』でビブグルマンを3度獲得している人気店です。

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    オーナーはエステティシャン歴10年以上の経験を持つ鈴木瑞穂さん。千葉県で営業していたプールバー「BeeHive」のラーメンに魅了され、当時の店主・斎藤直樹さんに弟子入り。5年の修業期間を経て、斎藤さんと共に同店をオープンしました。

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    “カラダに良くておいしい”をテーマに、天然素材を使った個性派ラーメンを提供する同店。「白トリュフ塩ラーメン」(935円)は、シャモロックベースのだしに、沖縄やモンゴルなど5種類の塩、アルパ産白トリュフと鶏油(チーユ)を合わせた自家製香味油が調和したスープが特徴です。栄養価に優れたスーパーフード「スピルリナ」を練り込んだ自家製中細麺に絡みます。

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    醤油ラーメン好きにおすすめは、「アグー叉焼(チャーシュー)の醤油ラーメン」(880円)。大山鶏、白口・青口煮干し、濃厚な弓削田(ゆげた)醤油などを合わせたスープは深みがありつつも、さっぱりとした不思議な味わい。アグー豚と低温調理された国産鶏の2種類のチャーシューは、全く異なる食感を楽しめる絶品トッピングです。

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    数量限定の「アグー叉焼丼」やさっぱりしたアローカナか、濃厚な名古屋コーチンのどちらかの卵を選べる「こだわりの卵かけごはん」(以上385円)などご飯メニューも。

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    ラーメンと一緒にぜひ食していただきたいのが、かき氷! 女性客から圧倒的支持を受けている同店のかき氷メニューは、ふわふわ食感と自家製シロップが特徴。人気No.1の「いちごエスプーマソース」(880円)は、100%いちごの濃厚な泡状ソースをかけた至高の一品です。

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    ラーメンを注文した方のみ、スモールサイズのかき氷のご用意も。洗練されたラーメンとふわふわのかき氷を味わうため、週末には70人以上の長蛇の列も。行列での待ち合わせはNGのため、全員そろってから並ぶようご注意くださいね。

    Bum Bun BLau Cafe with BeeHive
    ・住所 東京都品川区旗の台3-12-3 J-BOXビル2階
    ・電話番号 03-6426-8848
    ・営業時間/定休日
    月曜〜土曜12:00~15:00、18:00~23:00 日曜・祝日12:00~16:00 ※売り切れ次第終了/水曜

  9. 特製揚げねぎがクセになる! 女性に人気の支那そば「荏原町 しなてつ」

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    最後に紹介するのは、2010年創業のラーメン店「荏原町 しなてつ」。荏原町駅から徒歩2分、荏原町商店街本通り沿いにあります。

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    店主は目黒の人気店「支那ソバ かづ屋」で、8年間修業した吉次哲也さん。「親子孫3代で食べてもらえるラーメン」をコンセプトに、厳選食材を使ったメニューを展開します。

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    人気メニューは「ワンタンメン」(950円)。長崎の白口煮干し、鶏ガラ、魚介を使ったあっさりとしたスープに、菅野製麺所のしなやかなコシのある中細ストレート麺、もちもち食感のワンタンがポイントです。卓上にある特製揚げねぎとの相性がバツグンで、女性客を中心に人気を博しています。

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    「チャーシュータンタンメン」(1,200円)は、マイルドな辛みとコクが楽しめる中毒性の高いメニュー。スープは自家製ラー油と芝麻醤(チーマージャン)に、油で揚げたカシューナッツをペースト状にしたものを組み合わせています。トッピングは、肩ロースを自家製ダレに漬け込んだ後、オーブンで焼き上げたこだわりのチャーシュー。

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    サイドメニューは、焼き餃子3個と焼きワンタン4個が付く「しなてつ一番人気焼きミックス」(600円)や「自家製おつまみチャーシュー」(500円)、「ネギチャーシュー丼」(300円)など。麺メニュー1品とサイドメニュー1品がセットになったランチメニューも用意しています。

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    「細く長く営業を続けて、地域の人々に愛される店になれば」と吉次さん。老若男女問わずさまざまな客が訪れる同店。こだわりの親しみやすいラーメンを、一度食べに行ってみてくださいね。

    荏原町 しなてつ
    ・住所 東京都品川区中延5-6-19 末廣園ビル 1F
    ・電話番号 03-3785-7877
    ・営業時間/定休日
    火曜〜金曜11:30~15:00/17:30~24:00土曜・日曜11:30~22:30/月曜(祝日の場合、火曜に振り替え)

    住みやすい街としても知られる旗の台・中延エリア。ここでしか食べられないおいしいラーメン店が数多くあるので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

    ※価格はすべて税込(2019.10.15公開時の情報です)

    取材・文:野阪拓海(ノオト) 編集:鬼頭佳代(ノオト)

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