戸越銀座・武蔵小山・中延の商店街さんぽ
品川区内の商店街では、「リアル謎解きゲーム in しながわ『猫の勇者と魔法の地図』」を開催中! 謎解きの舞台となる3つの商店街「戸越銀座商店街」「武蔵小山商店街パルム」「中延商店街(なかのぶスキップロード)」を訪れました。ランチやカフェ休憩、ディナーにおすすめの5店を紹介します。(2024.11.23)
1. 名物オムライスに舌鼓、お子さまも歓迎「洋食工房 陶花」(戸越銀座)
東急池上線・戸越銀座駅から徒歩2分、戸越銀座商店街に店を構える「洋食工房 陶花」にやって来ました。
店主の志田耕作さんは品川区出身で、子どもの頃は戸越銀座商店街に遊びに来ていたそう。馴染みの土地で2001年にお店を始めました。
ランチタイムはファミリーが多く来店する同店。店内はベビーカーが通れるスペースを確保しています。小さなお子さん連れはソファー席がおすすめです。
看板メニューは、トマトケチャップのオムライス! ご飯を包み込む昔ながらのフォルムです。
玉ねぎやマッシュルーム、グリンピース、ヘルシーな鶏むね肉が入ったチキンライス。昔ながらのオムライスにはラードを使うことが多いようですが、陶花ではバターを使っていて、重くなりすぎない工夫がされています。
「チキンライスには、粒立った茨城県産のコシヒカリと水分量が少ないトマトケチャップを使っています。お米の一粒一粒にギュッと旨味を感じますよ」と志田さん。
ディナーでは半熟でトロトロしたオムライスを出していましたが、2024年10月より写真の形のオムライスを提供しています。
ディナーではワインを中心に食事に合うアルコール類も提供しています。お子さんと一緒に訪れやすい同店、戸越銀座商店街を散策する際にぜひ立ち寄ってみては。
洋食工房 陶花 ・住所 東京都品川区平塚2-18-3 ファミール串田 1階 ・電話番号 03-3785-4410 ・営業時間 11:30〜14:30、17:00〜21:15 ・定休日 木曜、第3水曜 ・URL https://touka-togoshi.jp/
2. 数日かけて仕込む絶品メンマも!和だしの無化調ラーメン「えにし」(戸越銀座)
東急池上線・戸越銀座駅から徒歩2分、戸越銀座商店街のメインストリート沿い、階段を上った2階にある「らーめんえにし」。
4種の煮干しやさば節などを加えて丁寧に仕上げた、無化調(むかちょう)のラーメンを味わえるお店です。
「店が安定するまでは大変な時期もありましたが、街に溶けこむ努力を続けてきました」と話すのは、店主の角田匡さん。
宮城出身の角田さんは上京後、東京で食べられる多様なラーメンに魅了され、自身もラーメン屋を目指すように。製麺ができる広い物件を探して、この場所で店を始めました。
試行錯誤を約10年続け、今のスタイルに行き着いたスープは、煮干しや昆布といった和だしの旨味が際立つ味わいです。風味が強くコシのある自家製麺は、国産小麦「ゆめちから」とライ麦をブレンドしていて、和だしスープと相性バツグン。
醤油だれに漬け込んで香ばしくグリルしたバラチャーシューや、吊し上げで仕上げたモモ肉、低温調理した肩ロースはどれも外せないトッピングです。
2024年に「メンマ最高職人賞」を受賞した同店のメンマ。乾燥メンマを3日間かけて仕込み、角田さん好みの厚みや形状、味付けに仕上げています。
「仕込みに時間がかかりますが、あえて乾燥メンマを選んでいます。店内にメンマの香りが充満するお店が好きなんです」と角田さん。
休日は家族連れも多く来店するため、子ども用の取り皿やふりかけも用意されています。入り口にはベビーカーを置くスペースを確保しています。家族連れからお一人さままで、旨みのつまった一杯をぜひめしあがれ。
らーめんえにし ・住所 東京都品川区平塚2-18-8 藤井ビル2階 ・電話番号 03-3788-5624 ・営業時間 火曜〜金曜=11:00〜14:30(L.O.)、17:00〜21:00(L.O.)/土曜・祝日=11:00〜17:00(L.O.) ※閉店時間はラストオーダーの30分後です ・定休日 月曜、日曜 ※月曜が祝日の場合は休業 ※夏季休業、冬季休業、臨時休業あり ・URL https://ramenenishi.com/
3. 鮮魚店が営む居酒屋、全国のおいしい魚で乾杯!「肴処ゆかわ」(武蔵小山)
東急目黒線・武蔵小山駅から徒歩7分、武蔵小山商店街パルム内にある「肴処ゆかわ」にやってきました。
1階では鮮魚店「丸高水産」を営業。自分で食べたい魚を選び、2階の居酒屋でいただけるのが魅力です。
店主・髙山和之さんは千葉の漁師町の生まれで、幼少期から新鮮な魚を食べて育ったそう。全国各地のおいしい魚を味わってほしいと、現地に出向いて品質を確認するなど、仕入れにも力を入れています。
「たとえば、一年中おいしいカキを提供できるよう、北海道から九州産まで約40種類のカキをそろえています」(髙山さん)
この日いただいたのは、マグロやカツオ、鯛などの新鮮な魚が盛り付けられたお刺身盛り合わせ(2人前=2,530円)などの定番メニュー。
だし巻き玉子(858円)はお箸でつかむと出汁が染み出てくるジューシーな味わいです。
煮付けはしょうゆと砂糖、水のみで味を整えます。毎日つぎ足しされた煮汁は味の深みが出ており、魚本来のおいしさが引き立ちます。
「新鮮な魚をお出しするので、生姜や料理酒などの調味料は一切使いません。漁師町でしか味わえない、魚のおいしさを堪能できる食べ方で味わっていただきたいです」と髙山さん。
家族同士の付き合いや友人グループなど、大人数で来店する場合は3階の個室利用がおすすめ。多少にぎやかになっても、みんなで気兼ねなく食事やお酒を楽しめます。
髙山さんは「スタッフだけでなくお客さんも、子どもが騒ぐことに寛容な方が多いです。ただ、叱るときは私や妻がちゃんと叱りますよ」と笑顔を浮かべていました。おいしい魚料理とともに、和気あいあいとした商店街の雰囲気を味わえるお店です。
肴処ゆかわ ・住所 東京都品川区荏原3-5-13 2階 ・電話番号 03-6451-3998 ・営業時間 ランチ=11:30〜13:30(土曜・日曜・祝日は14:00まで)、ディナー=17:00〜22:00(L.O.21:30) ・定休日 第3火曜、水曜 ・URL https://www.instagram.com/sakana_yukawa/
4. 気分はパリジェンヌ! フランス洋菓子店「カカオエット・パリ」(武蔵小山)
武蔵小山駅から3分ほど歩くと、武蔵小山商店街パルム内に「カカオエット・パリ」が見えてきました。
フランス人のシェフJérôme QUESNEL(ジェローム・ケネル)さんがレシピを考案する同店は、中目黒本店に次ぐ2号店。本格的なフランス菓子をイートインでも楽しめるパティスリーです。
製造責任者の椛澤貴子さんは、「ケーキは宝石。目で見て楽しく、味わっておいしい自慢のケーキで、気分が良くなる空間を作りたかった」と話します。
ジェロームさんは、活気ある商店街に加え、個性豊かな飲み屋が路地裏に点在しているこのエリアがお気に入りだそう。2号店の立地は、武蔵小山に即決したとのことです。
ショーケースにずらりと並ぶケーキは、息を呑むほどの美しさ。デコレーションはシンプルながら、堂々たる存在感と洗練された輝きを放ちます。
「フランス菓子の伝統を大切に、素材の味をダイレクトに感じられるように仕上げています」と椛澤さん。日本に約18年在住するジェロームさんが考案する、日仏融合のケーキも要チェックです。
一番人気のケーキは、フランスの伝統菓子「ババ オゥ ロム」(760円)。添えられたスポイトのラム酒をお好みで染み込ませながらいただきます。甘酸っぱいアプリコットジャムがアクセント。
「自家製ジンジャーエール」(580円)は、武蔵小山本店限定のドリンクメニュー。キューブ状のジンジャーがゆっくりと溶け、味の変化を楽しめます。
焼き菓子やジャムもフランス流の本格レシピで製造しています。華やかなショッキングピンクのギフトボックスは、プレゼントにもぴったり。
サブレやフィナンシェを単品で購入し、コーヒーとともにイートインで楽しむ人も多いそうです。
武蔵小山店限定で、クレープの販売も。ホイップクリームとカスタード、いちごが入った「クレームブリュレ」(750円)は、商店街での食べ歩きデザートにおすすめです。
「お客さんがくつろいでくれていると、うれしくなります」と樺澤さん。たくさんの人が行き交うパルム商店街で、店内に一歩入ればパリ気分を味わえるかも?
カカオエット・パリ 武蔵小山店 ・住所 東京都品川区荏原3-8-7-102 ・電話番号 03-6426-2350 ・営業時間 11:00〜19:00 ・定休日 不定休 ・URL https://cacahouete-paris.jp/
5. 地域から愛され続ける名喫茶「コーヒーハウス サンタフェ」(中延)
東急大井町線・中延駅から徒歩3分、なかのぶスキップロードにある「コーヒーハウス サンタフェ」。
レトロな看板が目印の同店は、1987年創業の老舗喫茶店。レンガ調のアットホームな店構えです。
店内は落ち着いた雰囲気ながら、開業当初から変わらない味と空間を求めて立ち寄るお客さんでにぎわっていました。食事や休憩のみならず、読書や勉強に励む方までさまざま。各々のゆったりした時間が流れています。
お店全体に目を配り、調理場とフロアを行き来するのは店主の横山智也さん。父である先代から事業を引き継いだ二代目オーナーです。
「昔より商店街の店数は減ったけれど、人の活気は変わらないですね。なかのぶスキップロードは周辺の大きな商店街に比べておだやかな印象ですが、お客さまのニーズに応える努力を続けています」と横山さん。近隣のお店同士のつながりで、商店街を盛り上げるためのイベントを自ら企画することもあるそうです。
食事からデザート、ドリンクまで、豊富なメニューをそろえています。
「常連さんにとっての“いつもの”を、どんなときでも提供できるように。それでいて初めての方にも喜んでもらえるよう、お店としてのアップデートも常に考えています」と横山さん。
人気No.1フードは、「スパゲティグラタン」(920円)。30余年の歴史で進化し続けてきた看板メニューです。
こんがりと焼き上げられたチーズの下には、お手製のナポリタンがたっぷり。ケチャップのコクとほどよい酸味を、濃厚なホワイトソースとチーズがまろやかに包みます。
焼き色からチーズの伸び具合まで、横山さんのただならぬこだわりが詰まった一品です。
「カフェ・ウィンナ」(670円)は、熱々のコーヒーに自家製の生クリームが溶けあいます。心がほっこり癒される、やさしい飲みごこち。カップがしっかり温められていて、最後までおいしくいただけました。
「創業当初から、とにかくお客さんに満足してもらえるように続けてきました。今後も喜んでもらえる料理と時間を提供したい」と横山さん。中延商店街を訪れた際は、ぜひ「コーヒーハウス サンタフェ」を満喫してみませんか?
コーヒーハウス サンタフェ ・住所 東京都品川区中延3-13-7 ・電話番号 03-3781-7487 ・営業時間 9:00〜0:00(土曜・日曜は21:00まで) ・定休日 水曜 ・URL https://santafe.coffee/
しながわ観光協会や品川区内の東急線各駅では、「リアル謎解きゲーム in しながわ『猫の勇者と魔法の地図』」に参加するための謎解きキットを配布中! 戸越銀座・武蔵小山・中延の商店街を散策しながら手がかりを探し、謎を解き明かすと、抽選でアフタヌーンティーや屋形船、しながわ水族館のチケットなど豪華商品が当たります。ご家族や友人と、魔法の地図を片手に秋の品川エリアを楽しんでくださいね!
▽詳しくはこちら リアル謎解きゲーム in しながわ「猫の勇者と魔法の地図」
※記事中の店舗情報は2024年11月の内容です。店舗の営業時間、提供内容は変更となる場合がありますのでご了承ください。
取材・文: 梶原たくま(洋食工房 陶花、らーめんえにし、肴処 ゆかわ) 竹内美里(カカオエット・パリ 武蔵小山店、コーヒーハウス サンタフェ)
編集:森夏紀/ノオト
<関連記事はこちら> 中延・戸越・武蔵小山のランチ&カフェ